
大阪で行われている第10回日本男子学生選抜バスケットボール大会の2日目は、なみはやドーム・サブアリーナで9試合を消化。ABブロックに分かれたリーグ戦を全て終了した。
関東選抜は全試合、全員出場で順調に勝利。決勝に駒を進めた。地元の期待を背負った関西選抜は東北選抜がディフェンスを固めたところで攻撃が崩壊。1敗を喫し、決勝には進めなかった。
写真:ハドルを組む関東選抜。キャプテンの小松が「ディフェンス、リバウンドをしっかり頑張って行きましょう!」と声を出す。
ゲーム概要と関東選抜・高久選手、関西選抜濱田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
■REPORT■
四国選抜87(18-27,15-19,27-18,27-25)89
東海選抜
序盤は#6大石(G・浜松大)の早いパス回しからリードを得た東海選抜。だが2Qは共に点が伸びない。四国選抜は#4梼山(SG・愛媛大)の3P、#18岡田(G・四国学院大)の得点などで徐々に追い上げていく。3Q、東海がシュートを落とし、ターンオーバーを連発する間に四国選抜は#4梼山、#18の両エースが得点を重ね、一気に追い上げる。4Q、互いに点を取り合う展開となり、四国選抜はシュート確率も高くなる。東海選抜も#11庄司(CF・愛知学泉大)がゴール下、ミドルシュートなどで得点、#10藤田(SG・愛知学泉大)も外角を決めてゆずらない。残り1分、5点を追う四国選抜はなかなか東海選抜を捕まえられずファウルゲームに持ち込めない。残り4秒で#18岡田が3Pを決めて2点差とするが最後はからくも東海選抜が逃げ切った。最後のゲーム展開技量の差が勝負を分けた試合となった。
写真:シュートが光った四国選抜#4梼山(SG・愛媛大)
東北選抜81(16-22,19-21,25-13,21-15)71関西選抜

開始序盤は関西選抜がリード。#5野々口(PG・大阪産業大)の3P、#4濱田(CF・京都産業大)のミドルシュート、#10遠藤(F・大阪産業大)の3Pなどで得点する。2Qは東北選抜も調子を上げ、#12相澤(PF・東北学院大)がゴール下で粘り、#10一戸(SG・東北学院大)がシュートを決めて調子を上げていく。2Qは8点リードで関西が終えるが、3Qの開始早々#14石橋(PF・岩手大)のシュート、#12相澤の3Pで東北が逆転。守っても激しいディフェンスで関西に簡単にシュートを打たせない。逆転された関西はシュートにもあせりが見えるが、東北は逆にパスの回りも良く、空いたスペースからうまく得点していく。バスケットカウントや速攻が面白いように決まり、一時は13点のリードに。しかし関西もタイムアウトで立て直すと#4濱田が気を吐き、4点差まで詰めて最終Qへ。
4Q、ディフェンスをしっかり立て直した関西はスローインで5秒を奪い、#16西堀(PG・大阪体育大)の速攻などで再び4点のリード。しかし東北の勢いも切れない。#14石橋の速攻、#8佐々木(SF・秋田経法大)のシュートが決まると再びリード。相手ディフェンスの隙をついてたたみかけるように攻撃する。関西はエース濱田へのマークが厳しく、思うように攻撃できないままファウルゲームに突入。最後は東北に逃げ切られて痛い1敗となった。
写真:得点面で貢献した東北選抜#10一戸(SG・東北学院大)。
◆#4濱田卓実(関西選抜・4年・CF・京都産業大)

西日本を制した京都産業大のキャプテンであり
関西の4番としてチームをまとめるエース。
敗戦には一言「悔しい」と答えた。
−2試合を終えて、東北に負けたのは痛かったですね。
「こっちは完全に選抜というチーム。同じチームのメンバーも多くないし、出ている選手も全員違うチームだったりして、一度崩れたら止まらない。修正が効かなくなってしまった。1回戻したけれどもう一度崩れた時にこらえきれなかった。パスも回らないし、ミスも出てしまった」
−選抜チームの練習はどれくらいやったんですか?
「練習は4、5回くらいと後は韓陽大が来ていたので練習ゲームをしたり、松下に行ったりといったところ。多くはなかったです」
−後半東北がディフェンスを良くしてきた時に離されましたね。
「そこは点を詰めていく中でディフェンスを徹底したので、また良くはなったんですが」
−地元で優勝の期待もされていたと思います。
「ガックリですね。崩れた時に立て直せなかったことが一番大きいと思います」
−明日は九州選抜との3位決定戦になりますが。
「九州は西日本と一緒の組み合わせだし、負けられないと思います」
−今日は選抜の欠点の出た試合になったと思いますが、明日は切り替えられますか?
「最後は開き直ってみんなやれると思います。今日も2試合目はちゃんと勝ったし、頑張ります」
東海選抜85(29-36,14-36,18-30,24-15)127
関東選抜
1Qは互いに点を取り合う形になった。東海は#9山田(F・浜松大)の外角がよく決まり、#12角谷(CF・中京大)なども積極的に動く。関東選抜は#9喜多川(G・専修大)のバスカン、#4小松(F・筑波大)の速攻、3Pなどスタメンが得点を重ねる。しかし2Qに入ると東海のオフェンスが崩れる。関東のディフェンスの前に5秒オーバーを犯し、ミスが続く。関東選抜は#15嶋田(CF・東海大)のゴール下の得点が光り、このQで一気に突き放す。東海選抜の攻撃が外角中心になるのに対し、そのまま終盤まで余裕で押し切り、3勝目を上げた。
写真:関東選抜は小松(F・筑波大)のゴール下も頼もしい存在。
関東選抜101(25-13,15-22,32-22,29-20)75九州選抜

共にAブロック全勝の対決となった両者。九州選抜は#16加納(PF・九州産業大)のドライブ、#4伊藤(PF・鹿屋体育大)のシュートで攻める。九州選抜の鋭い動きにファウルが続く関東選抜。九州選抜の#10朱(C・九州産業大)の高さの前に苦戦を強いられる。1Qはリードしたものの、2Qでは一気に追い上げられる。#4伊藤の3Pの精度が高く、#10朱のゴール下も強い。関東選抜がファウルトラブルで攻められない間に一時は2点差まで追い上げられてしまう。
5点差でスタートした3Q、関東選抜の足が生きた。ここで#6高久(C・法政大)が猛攻。次々得点を重ね、連続の速攻を含めこのQ14点を上げて再び九州選抜を突き放す。だが九州選抜も諦めない。#4伊藤の3Pは落ちないで決まり続け、思ったほどには点差は開かない。だが4Qに入ると余裕の出た関東選抜が優位に試合を進め、最後は26点差まで引き離して勝利。明日の決勝へ駒を進めた。
写真:3Pが高確率で決まった九州選抜#4伊藤(PF・鹿屋体育大)。
◆#6高久 順(関東選抜・4年・C・法政大)

ムードメーカーとしてチームをもり立てる。
九州選抜戦では連続の速攻が
相手を引き離すきっかけとなった。
−決勝進出おめでとうございます。このチームはいかがですか?
「若いので4年生が引っ張っていかなければならない感じです。去年も参加したんですが去年は控え。スタメンが点差を離して控えが気持ちを楽にシュートを打って点差を開いたという展開で優勝した。だから去年と一緒のようにできたらいいなと思ってやっていますね」
−去年経験したから今年4年として返すという感じですね。ベンチでも法政のように高久選手が声を出していますね(笑)。
「そうですね。法政のように染まってきていますね(笑)」
−チームも和気藹々とした雰囲気になっていますね。
「去年もそうだし、雰囲気を良くするのはやはりチームコミュニケーションが大事ですよね。今年も結構まとまってきてるし、いい感じです」
−九州戦は厳しい場面もありましたが、高久選手の連続得点でまた突き放しましたね。
「運が良かったですね。頑張った甲斐がありました(笑)」
−明日は東北選抜との決勝になります。
「東北は見ていてもちゃんとやってますね。去年もやってみてあそこが一番しっくりきたし、組織でやっているので決勝は当然かなとも思います。高さがない分やっかいだと思うんですけど、うちは高さもあって走れる。学生のバスケを背負ってるんで頑張らないと。リバウンドとかルーズとか全部の面で勝ちたいと思います。基本をしっかりやってこちらがイージーに得点できるような状態にして勝つことが目標ですね」
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