筑波大69(14-20,23-15,11-15,21-22)72
東海大
5位をかけて戦うは、互いにディフェンスを中心にバスケを展開する筑波大と東海大。試合は接戦となった。
筑波大はスタートに#7高橋(2年・C)に替え、#8木村(2年・C)を起用。東海大#8嶋田(1年・C)対策であろう。
東海大は#15西村(1年・SG)、#17古川(1年・F)を、筑波大は#6富田(2年・C)、#8木村らインサイドを中心にバスケを展開。両者一歩も譲らず、終始一進一退の攻防が繰り広げられた。試合は最後、東海大のターンオーバーをものに出来なかった筑波大が破れ、東海大が5位の座を勝ち取った。
写真:ブザービーターを決めた西村を迎える東海大ベンチ。
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■GAME REPORT■

序盤は互いに堅くなかなかシュートが決まらなかったが、 東海大は#17古川(1年・F)の4連続得点でリードを得て、チームは勢いづく。対する筑波大は#6富田(2年・C)、#8木村(2年・C)のインサイド陣の活躍が目立つ。また、東海大#8嶋田(1年・C)のファウルを誘発し、ベンチへ下げることに成功。インサイドで有利となった筑波大だが、ゴール下での得点は伸びるが外角が全く決まらず、波に乗り切れない。一方の東海大は、#15西村(2年・SG)の3Pやブレイクなどで得点を重ねる。残り1:50、#15西村から#17古川へ裏のパスが通り得点すると、一気に展開が速くなる。最後は東海大#15西村と#4長野(2年・PG)のブレイクがブザービーター気味に決まり、1Q終了。20−14で東海大が6点リードする。
一進一退の攻防が繰り広げられた2Q。筑波大は#9片峯(1年・G)のジャンプシュートで先制点を獲得する。続いて#5梁川(2年・G)と#6富田、#9片峯と#10佐々木(1年・G)のブレイクが連続で決まり、21−20と逆転する。するとすかさず東海大はタイムアウト。だがタイムアウト後、東海大#6嶋田が3つ目のファウルを犯してしまい、東海大のゴール下は厳しくなる。#9中濱(2年・C)は決定力を欠きなかなか得点することが出来ないが、#13安部(2年・PG)の気迫溢れるプレーや#15西村、#17古川の3Pで再びリードを奪う。5点差がついたところで今度は筑波大がタイムアウト。その後、#10佐々木の連続得点で同点。そして#4中務のドライブで逆転すると、東海大がタイムアウトで筑波大の流れを断つ。#9中濱が決めれば、筑波大#5木村がフェイドアウェー気味にシュートを決め、両者譲らない。筑波大が5点リードで前半を終えると思われたが、東海大#15西村が3Pをブザービーターと同時に沈める。会場のどよめきと共に前半は終了。東海大が37-35と2点差に詰めよった。

まず東海大は#7小倉(2年・F)のブレイク、#9中濱のゴール下で同点に追い付く。すると、筑波大はタイムアウト。タイムアウト後、東海大#17古川のシュートが決まると、ここからはお互いに我慢の時間帯が続く。両者攻めきれずに時間が過ぎていくが、筑波大#5梁川のブレイクを決めれば、東海大#8嶋田がインサイドで得点し、依然として両者譲らない展開が続く。またルーズボールにも貪欲に飛び込み、気持ちの強さをみせつける。最後は東海大#15西村のバウンドパスを受けた#17古川がしっかり決め、48-50で東海大が2点リードで3Qを終える。勝負の行方は最後の10分に委ねられた。
東海大は#15西村の3Pで先制すると、#17古川のアシストを受けた#7小倉がブレイクを決める。ここで点差がこの試合最大の7点差になった。筑波大はタイムアウトを取り、立て直しをはかる。タイムアウト後、東海大のディフェンスに攻めあぐむものの、#9片峯が24秒オーバーぎりぎりでジャンプシュートを決める。これをきっかけに筑波大は4連続得点。そして、残り6:30に#8木村のパワープレーで東海大を捕える。この後は東海大は#15西村・#17古川を中心に、筑波大はエース#5梁川にボールを集めるも決められず、絶好調の#8木村を中心にオフェンスを展開する。両者譲らぬまま、時間は過ぎていくが残り1分、東海大が3点リードの場面で#15西村がターンオーバーを犯してしまい、筑波大ボールになってしまう。しかし、その筑波大。#5梁川が痛恨のターンオーバーを犯してしまい、東海大ボールへ。そのまま時間は過ぎ、ゲームセット。72-69で東海大が5位の座をその手中に収めた。
◆ #4松岡耕平(東海大・2年・PG)

体を張ってマークマンに密着。
東海大らしい固いディフェンスと
早いトランジションで自らの仕事を果たした。
−5位という結果はどう捉えていますか?
「練習試合で筑波には負けていたので今日リベンジを果たせて嬉しかったというのもあるし、僕たちにとって最後の新人戦を最後はいい終わりができたと思います。準々決勝では負けたんですが達成感があります、いい大会だったなって」
−キャプテンとしてどのようにこのチームで取り組んできましたか?
「僕よりうまい選手がたくさんいる中でキャプテンとして、技術的なことは西村(#15西村文男)や長野(#5長野勇気)がいてくれるので、僕は試合や練習に取り組む姿勢とか集中が切れた時にどう引っ張っていくかというそういう気持ちの面でやってきました」
−松岡選手の出番ではディフェンスから攻撃につなげる場面が多かったと思います。
「それが僕の役割だったので。点を取れるメンバーはいくらでもいるし、相手のガードをしっかり抑えて流れを変える役目がこの大会、どの試合でもできたので自分のプレーとしては良かったと思います」
−ディフェンスの動きを見ていると04年の主将だった入野選手に似ていると思いました。
「高校の先輩(東海大三出身)ですし、尊敬しています。コーチにも『入野はこうだったんだ』って言われていましたね(笑)」
−ディフェンスのすごくいい試合は東海大らしかったし、この新人戦はいい収穫になったのではないですか?
「そうですね。みんなすごくレベルアップしているし、今回はバックアップのメンバーがいかに大切かというのも分かったと思います。これからリーグ戦に入っていく中で4年生、3年生が中心になりますが普段の練習で今日やったようなことをできればチーム全体がレベルアップできると思います。そしてチーム全体としてやっていければこの新人戦の意味があったと思います」
◆ #7小倉久典(東海大・2年・F)

明治大戦では外角も好調。
ディフェンス・オフェンスとも
東海大のキーマンとして活躍。
−明治戦ではシュートも入って好調のように見えました。この大会自分の調子はいかがでしたか?
「あまり良くないですね。文男(#15西村文男)に頼っている面があったので、もっとみんながコンスタントに点を取れないと上にはいけない。それが準々決勝の日大戦には出てしまったと思います」
−この大会では自分の役割はどのようなものだったんですか?
「どちらかというとディフェンスですね。コーチからもそう言われていました。2番ポジションだけど点を取れる選手もいるので、ディフェンスをしっかりやるように」
−それはどれくらいできたと言えるでしょう?
「2番ポジションとしてやるのは初めてで、ディフェンス面ではチームに少しは貢献できたと思います」
−今日は筑波大相手になかなか攻め込めず厳しい面もありました。
「そうですね(苦笑)。練習試合でやってお互い知っている相手だったのでやりにくかったですね。でもチームとしては春からずっと良くなっていますね」
−この大会で収穫があったとしたらどのようなところでしょう?
「自分が個人的にもレベルアップしたとは思います。そしてチームが一つになれたということが良かったと思います」
−これからリーグ戦に向けての課題はどのようなところでしょう?
「新人戦では自分が最上級生でもあったんですが、これからは練習内でもチャレンジする立場、頑張っていきます」
◆ #13安部 潤(東海大・2年・PG)

ピンポイントの出番で仕事をこなした。
シュート力も併せ持ち
今後の成長に期待。
−新人戦はどうでしたか?
「あまり出番はなかったんですがチーム一丸になれたことは良かったと思います。出番をもらった時は積極的にいけと言われていたので、監督の指示に従って無我夢中でしたね」
−昨年も出番はありましたが、2年としての新人戦は違うところもあったのでは?
「ずっと試合に出る場面がなくてこの大会でやようやく出られたというのはうれしかったですね。2年生として上に立ってしっかりまとめないといけないという気持ちがあったんですが、力が入りすぎて空回ってしまった部分もありました。でもチームが最後に勝てたのは良かったと思います」
−今後リーグ戦に向けて頑張りたいところですね。
「練習します。練習しないと勝てないし、出番をもらうように頑張ります。それで伸び伸びプレーできればいいと思います」
◆ #17古川孝敏(東海大・1年・F・御影工業)

キレのある動きで東海大オフェンスの
ポイントを作った。
負けん気の強いアグレッシブプレイヤー。
−新人戦の1週間はどうでしたか?
「一番大事な日大戦の時に自分の力を出せなかったというのが心残りです。でもあの結果を越えて、最後は2試合勝って5位というのは気持ち良く終われたという感じです」
−1年生で結構出番ももらいましたね。東海大というチームはどうですか?
「もっと厳しいのかなという印象はありました(笑)。でもみんな仲が良くてやる時は一生懸命やって、みんながみんな言い合えるチームで、どんどんあげていけるしいいチームだと思います」
−このチームでは結構攻める姿勢も目立って頑張っていたと思います。
「いや〜、まだまだです。本当に迷惑ばっかりかけて。文男さん(#15西村文男)だけに負担をかけるのがすごい嫌で。フォワードならもっとやれなくちゃいけないのに日大戦は6点しか取れなかった。あれは本当に最悪でした。それが今後の課題だし人に頼りたくない」
−東海大はその西村選手や石崎選手など、優れたガードが引っ張っていってくれていますよね。一緒にやってみてどうでしょうか?
「自分が要求しているところをきちんと見てくれています。自分が欲しいタイミングで必ずくれるし、逆に自分がもらえないと思うタイミングでもボールが入る。その点では高校に比べたらすごくやりやすいです」
−1年生だからまだ古川選手に馴染みのない人も多いと思います。自分をアピールするとしたら?
「自分がどこがいいとかあまり思ってないんですよね。でも気持ちは絶対誰にも負けない!と思ってます。強気で失敗してもガツガツ行きます!」
−それは東海にはあまりない熱さかも(笑)。
「そこんとこは絶対負けないです(笑)。それで覚えてもらえればと思います!」
◆#8嶋田基志(東海大・1年・C・愛知産業大工業)

1年生ながら今大会は
東海大インサイドを死守。
まだ荒削りな面も見えるが、成長次第で
大きな戦力に成長することが期待できる。
―お疲れ様でした。昨日に比べて今日はあまり動けていなかったように思えましたが。
「動けなかったというよりも、1Q、2Qでファウルして、ディフェンスでもファウルに怖がって引いてしまい、自分のプレーができなかったんです。反省の多い試合でした」
―マッチアップの木村選手に多少押され気味でしたが、その中でもいいプレーが出たところもありました。
「そうですね。結構走れた部分はあります。まぁ、走って、もらってのシュートしかしてなかったですけど」
―トーナメントと新人戦の違いというものはありましたか?
「井上さん(井上聡人・4年)がいなくて、自分と中濱さん(#9中濱達也)しかセンターがいないということなので、ファウルには気をつけていたんですけど、ファウルトラブルになることが多くて、先輩たちに迷惑をかけてしまいました」
―4年生がいないということで、プレッシャーを感じていましたか?それとも自分でやってやろうと思っていましたか?
「それは両方ありましたね。プレッシャーも。やってやろうっていう気持ちも」
―周りのチームからすると、嶋田選手のところは守らなきゃっていうポイントになっていたと思います。その点で苦しかった部分があったと思いますがいかがでしたか?
「苦しくはないですね。僕に寄ってきたら外に出して、そして外がきちんと決めてくれて。だから大丈夫でした」
―新人戦を通して得たものはありましたか?
「得たものは何も無いです。自分の力をあまり出せなかったので、悔いが残りました」
―今後の課題は?
「大学バスケは当たりが強いし、ファウルもあまり吹かれない。そこら辺は勉強しなきゃいけないと思います。あとはパワーをつけて、センタープレーも右だけじゃなくて左も出来るようにしたいですね」
◆#8木村 理(筑波大・2年・C)

スタメン出場。ゴール下では
東海大の嶋田相手に守り、攻めた。
筑波大インサイドの面目躍如たる活躍だった。
―今日の自分の出来を振り返って、いかがでしたか?
「今日は最後だったということもあって、形として自分の中に残さなきゃいけないかなと思っていました。あまり点を取るプレイヤーではないけど、結果的にディフェンスでもオフェンスでも、自分の仕事はしっかりできたと評価しています」
―スタートということで、気持ちの面でいつもと入り方は違いましたか?
「そうですね。いつもベンチスタートで相手のプレーを見ながらこういうディフェンスをしたらいいみたいにしてるんですけど、今日はそれができなかったんで。アップとかはいつも通りでしたけど」
―スタートで出られなかった時期はもどかしかったですか?
「そうですね。でも7番の高橋(#7高橋純)が能力のあるプレイヤーで。当然俺に比べれば(スタートは)高橋だろうなという風に思っていたし、兄貴(木村励・3年)と一緒で、途中から出てもちゃんとディフェンスが出来るタイプなので、まぁ……もどかしさもありましたけど、ちゃんと自分の仕事をやろうと思っていました」
―マッチアップの嶋田選手をよく守っていましたね。
「高校のときにやったこともあったし、一緒にプレーしたこともありました。(嶋田選手は)パワープレイヤーなので、押してくるから押せばファウルにはならないし、変なスピードのあるプレイヤーよりはつきやすいと思っていました。まぁ、最後2、3本やられてしまいましたけど、途中まではちゃんと抑えられたし、よかったと思います」
―自信につながったのではないでしょうか?
「そうですね。筑波は梁川(#5梁川禎浩)だ、片峯(#9片峯聡太)だって言われていた中で、弱いセンターっていう位置づけだったと思うんですよ。その中でしっかりと自分の役割を果たせたことは自信になりますね」
―こういった感じでインサイドの調子はよかったですが、外角の調子は上がってきませんでしたね。
「うちのエースは梁川。だから梁川が入りだしたらチームは乗っていくんです。でも、梁川がシュートを決めるためにはやっぱりリバウンドをしっかりと取ってあげないといけない。思い切り打たせてあげられなかったのはセンターの責任ですよね」
―昨年もそうでしたが、いいところに位置づけられながらなかなかうまく結果が出せていません。選手としてもちょっと悔しいんじゃないかなと思いますが。
「去年は優勝候補、2連覇できるのは俺らだけと言われていたのでプレッシャーがあって望んだんですけど、結局専修に負けて。今年は粘ったけど、最後にぽんと離されてしまって。別に奢りがあったわけではないんですけど心の底ではやっぱり、出てるメンバーもベンチメンバーもそういう気持ちがあったのかもしれないです」
―夏の期間ではどのようなことをやっていきたいと思っていますか?
「体力がない俺が言うのもなんなんですけど(笑)、ゲームの中で40分間やり通すっていうのはやっぱり気持ちと体力だと思います。俺みたいな選手はやっぱり体力をつけていって、体力のある選手は気持ちを上げていくことだと思いますね。あと、個人的には体力作りと体作りをしていきたいと思っています。あいつ一人だけ青学みたいだっていわれるように(笑)」
―最後に、新人戦で得たものは大きかったですか?
「2年生ながら上の立場でまとめられるのが新人戦だったので、いい経験になりました」
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