BOJweblog2006

2006年度の大学バスケ界の大会レポート、選手インタビューなどを中心に掲載します。

関東大学トーナメント May,21 決勝戦 法政大vs日本大

法政大学69(20-17,18-24,12-19,19-16)76日本大学

0521nihonトライアングル・ツーの奇襲で青山学院大を退けた法政大と、優勝候補の筆頭と呼び声の高かった東海大を接戦の末に破った日本大との決戦。2年連続のこのカードは、内容も昨年同様素晴しい戦いとなった。

#4菊池(4年・F)、#5太田(4年・C)の2枚看板を前に、この日はノーマルのマンツーマンで守る法政大。対する日大もベーシックなバスケットを貫き通し、お互いがっぷりよつの展開で試合は進む。流れが傾いたのは3Q、日本大#5太田がサイズを活かしたパワープレーで自ら得点、またアシストに活躍しリードを奪う。法政大は#13深尾(3年・PG)、#1末廣(潤)(4年・F)の得点で追撃するもののあと一歩及ばず、日本大が昨年のリベンジを果たした。
(写真:優勝し、固く抱き合う日本大のメンバーたち)

詳しいレポートと、日本大・川島監督、法政大・高久選手、深尾選手のインタビューは「続きを読む」へ

※優勝した日本大のインタビューは別途掲載します。



■GAME REPORT■
0521suehiro1Q、お互い小細工なしのガチンコ勝負は#5太田のゴール下から始まる。タイトなディフェンスで法政大のオフェンスを分断すると、攻めては#4菊池を軸にスクリーンから展開する。#4菊池はそれにしっかりと応え、また自らスティールして得た速攻で開始4分3-9と先手を打つ。ボールが回らず昨日までの軽快なオフェンスが見られない法政大はタイムアウトで修正を図る。ベンチでは#2原田(4年・G)を中心に声を掛け合い、その後は#5神津(1年・PF・洛南)のプレーもあって何とか得点を重ねる。最後は#3高久(4年・C)の1対1が決まり、20-17と逆転して1Qを終える。

一歩も引かない両チーム、日大は2ファウルでベンチに下がった#5太田のポジションもルーキーの#21中村(1年・F・市立船橋)が身体を張って守り、チームに貢献する。このQも止まらない#4菊池は、スクリーンからもらいざまのシュートを次々に沈め、さらに#9小野寺(4年・F)もポイントで働く。依然オフェンスの重たい法政大であったが、そこは能力軍団。1対1で状況を打開し、大量リードは許さない。それでもラスト1プレーで#9小野寺から#21中村へ鮮やかな合わせを決められると、日本大が38-41と3点のリードを奪い後半へ繋げた。

ゲームのポイントとなったのはこの10分間。コートへ戻った#5太田が存在感を発揮する。開始からの3本はリングに弾かれるものの、執拗に攻め続けると4本目のゴール下をまずゲット。さらにゴール下をゴリ押しし続け、法政大のディフェンスを困惑させる。対応の徹底が遅れる法政大を尻目に、#5太田から#9小野寺への合わせや、#4菊池の3Pをアシストするなど完全にリズムを掴む。残り2分ではその差を12点まで広げ、主導権を握る。その後#13深尾の奮闘により何とか繋ぐ法政大であったが、最後のQを10点のビハインドで迎えることとなる。

05211kikuchi勝負のラストQ、#4菊池は手のつけられない好調さで、3連続得点をあげる。しかしその後一時的にシュートが落ちると、リバウンドを抑える法政大は#13深尾を中心に怒涛の反撃を見せる。身体能力を活かした中央突破に、ブレイク、合わせも決まって残り6分で6点差。さらに#1末廣(潤)の3Pが決まると残り5分でついに2点差となる。ここで勝負強さを発揮したのは日本大#6齋藤(3年・G)。停滞するチームに喝を入れる3Pを自ら決め、固まったスコアを動かす。負けられない法政大は#23信平(1年・CF・能代工業)が3Pを入れ返すも、またしても#6齋藤が3Pで寄せ付けない。4年生中心のチームを熱い闘志で引っ張ると、会場もそのプレーには大歓声となった。蘇る日本大を前に残り時間は2分を切って7点差。何とか逆転を狙う法政大は3Pを打ち続けるもリングに嫌われる。時間を消化したい日本大はスペーシングから上手くディフェンスを散らし、24秒フルに使ってファウルを誘う。刻々と過ぎていく時間を前に、諦めの様相を隠しきれない法政大。逆に勝利を確信した日大はこぼれる笑顔を隠せない。最後の場面でボールを保持した#6齋藤はウィニングボールを#4菊池へ手渡し、終了前から抱き合う。ブザーを合図に応援席からも選手がなだれ込み、まさに一丸となって優勝を噛み締めた。最後はコート上の5人が熱い抱擁を交わし、チームの和を感じさせる素晴しい優勝を飾った。




◆日本大・川島淳一監督

―優勝おめでとうございます。優勝という結果をどのように受け止めていますか?
「正直びっくりしています。これだけ上級生が、特に4年生がやるとは思わなかった。京王電鉄杯で試合はしたけれど、まだ体作りしかしていないのでこういう形になるのはびっくりですね」

―うれしい驚きですか?
「うれしいというよりも、これから心配ですね。がんばっていかなければなりませんね」

―大会の中で橋本選手はとても成長していましたね。
「卓実(橋本卓実・日本大・4年)はいいバスケットをしてくれました。最後まで諦めずにやってくれたというのはうれしかったね。リバウンドやルーズに思い切って飛び込んでいくプレーが彼の特徴。隠れた最優秀かもしれないです」

―キャプテンの菊池選手は頼りになったと思いますが。
「菊池のすごさは当たり前といえば当たり前になっているけど、まだまだ成長するところはある。彼のすごさは気持ちの強い部分で、負けない気持ちが強い。これからもっともっとマークも厳しくなるだろうけどがんばってもらいたいですね」

―太田選手のゴール下での存在感も大きかった。
「太田がいたからここまで来られたんだと思います。まだまだ伸びる選手だから、ゴール下にいるだけで全然違いますね。太田の今回の活躍は大きい。慶應戦ではやらなかったけど(笑)」

―ガードの齋藤選手もチームを引っ張りましたね。
「崇人(齋藤崇人・日本大・3年)もやっとです。このトーナメントでやっと彼本来の力を出してくれた。あんなもんじゃないからね、彼の力は。もっとできる選手。勝負強いし、もっとできる。期待したいね」

―これから夏に向けてどんなことをやっていこうと考えていますか?
「まだ走り込みをしてないから、これから走り込みですね。チャンスがあれば海外にもいってやっていきたい。これからが大変です。リーグでいいポジションをとり、インカレに向けてがんばっていきたいね」



◆#3高久 順(法政大・4年・C)

0521takakuファウルが多く、
なかなか存在感を発揮できない試合が続いた。
だが、コートでもベンチでも声を出し、
チームを鼓舞し続ける姿に大きく成長した姿が見えた。



−準優勝という結果に終わりました。
「絶対に獲りたかったんですけどね。コーチがいないでここまで出来たのは上出来かなと思います」

−そういった状況で、逆に収穫は大きかったと思いますが。
「コーチがいなくてもやれるときはやれる。やれるということを証明出来たと思います。青学戦なんて完全にうちのプランだったし、ただ今日は力の差が出たという感じですね」

−3Qの太田選手への対応というのは、遅れた部分がありましたね。
「まず僕がしっかりと抑えられれば良かったんですけど、体格差もあって。あっちの4年生がしっかりしていたというのはあって、逆に僕とスエ(末廣選手)がしっかりしていればもっといい試合が出来たのかもしれないなと思いますね。逃げ気味になっていました」

−この大会を通して個人的なプレーに関してはどうだったでしょうか?
「全然良くないですね。神津や健太(山田選手)、下級生に引っ張ってもらったという感じですね」

−ただ逆にそういった選手のおかげで余裕を持ってやれたところもあったのではないでしょうか?
「そうですね。勝ちを知っているやつらがいっぱいいるので、そういう面では助かりました。晃生(深尾選手)とか健太とか信平とか神津とか末廣とか、全員信じ合いました。信じ合って、選手層の厚さもわかったのが今大会。良かったと思います」

−プレーだけでなく、大人になった部分も見られたように思いますが。
「(笑)。認めるところは認めて、その代わり『他のところを見て』という感じで、ジェスチャーしてもどうしようもない。キャプテンにもなったし、周りを見ようとも思っています。コーチがいない分もっともっと大人にならなければと思いますね。ファウルもケアしなければいけない」

−ここで得たものをリーグ戦やインカレにどのように繋げていくか、どういったビジョンを持っていますが?
「まず夏合宿でチームが変わっていくと思います。新人は新人戦があるからまずはそこで勝って欲しい。そこで新人が伸びて、うちがまたパワーアップして、夏合宿でチームが1つになれば。あとは4年生がしっかりやって、チームを作らないと去年みたいなリーグ戦になってしまう。すごく強いチームがいるリーグ戦で、本当の力が出るリーグ戦で僕たちはチャレンジャー。だからこの負けは逆に良かったのかもしれません。去年はチャンピオンとして見られ、そういった自覚を持ってやっていた分後手になっていました。そういう意味では準優勝で、『またやってやるぞ』という気持ちになると思うし、良かったのかもしれないですね」



◆#13深尾晃生(法政大・3年・PG)

0521fukao今大会は法政大の攻撃の切り口を開くプレーで
存分にアピール。
オフェンスチームである法政大の司令塔として
立派に独り立ちした姿を見せた。




−惜しい試合でしたね。
「日大は自分たちより強かったというのが最後に出たかなと思います。それでも自分たちも粘るところで粘って、コーチがいない中自分たちで考えてやってきたことがこの準優勝という結果で出せました。次に繋がる大会だったと思います」

−準優勝という結果はどのように受け止めますか?
「とりあえず慶應戦が山だと思っていて、それを越えてからはチャレンジャーでいようと。ただ欲が出ますね。この環境の中で、コーチがいなくて練習のメニューも去年のままを引きずってやっている。そんな中でこういう結果が残せたことは満足したいと思います」

−ガードとしては外からの指示があまりない中での戦いだったと思います。コントロールしていく上で意識していたことは?
「うちはどのポジションも攻められるので、偏りすぎずに、かつ速攻を出す。それを意識してやりました」

−今日は周りの選手がなかなか得点の伸びない中、点を取る意識もあったのではないでしょうか?
「高久さんとかがディフェンスでやられていて、弱気になっているところもありました。チームが沈んでいたのでここは頑張らないといけないなと思って、がむしゃらに頑張りました」

−菊池選手、太田選手にはやられる部分がありましたね。
「そこで太田さんにダブルチームに行くか行かないかなどまとまった指示がなかったですね。意思の統一がなくて中途半端になって、後半の出足でずるずるやられました。菊池さんのところは自分がフェイスガードと言っていたんですけど、完全にやられまして。普通にやったら、普通にやられました(笑)」

−今大会で出た課題というのはどんなところでしょうか?
「ディフェンスとリバウンドですね。ディフェンスはもともとこれからというところですが、もう少し固められるところがあります。リバウンドに関しては全然取れていないので、そこは秋に向けてやっていきたいですね」


テーマ:バスケットボール(日本) - ジャンル:スポーツ

無料ホームページ アフィリエイト レンタルサーバー FC2ブログ 一戸建て