BOJweblog2006

2006年度の大学バスケ界の大会レポート、選手インタビューなどを中心に掲載します。

関東大学トーナメント May,20 第4試合 法政大vs青山学院大

法政大学99(37-10,22-24,22-32,18-26)92青山学院大学

0520hosei結果だけを見ればここまで順調に勝ち上がってきた法政大学。対するは結果内容共に充実した戦いぶりを見せている青山学院大学。昨日の両校の試合展開からも青山学院大有利との見方は容易に想像できるだろう。

しかし蓋を開けてみれば法政大がトライアングル・ツーの奇策を擁して強烈な先制パンチ。Q単位で見れば法政大が勝ったのは1Qのみであったが、そこで得たリードはなんと27点。青山学院大は幾度かチャンスを掴みかけたものの、大き過ぎるこの点差を跳ね返すには至らなかった。
(写真:最後のハドルを組む法政大)

これにより、前の試合で決勝進出を決めている日本大学と法政大学が2年連続で優勝を争うこととなった。

詳しいレポートと法政大・末廣選手、神津選手のインタビューは「続きを読む」へ

■GAME REORT■
0520takakuコーチ不在の影響が囁かれる中、法政大は思わぬディフェンスで青山学院大へ臨んだ。#4岡田(4年・SG)に#7山田(3年・SG)、#6正中(4年・PG)に#13深尾(3年・PG)がマンツーマンでプレッシャーをかけ、残りの3人がトライアングルのゾーンを形成するトライアングル・ツーで序盤から変化を付ける。そしてこれが見事にはまることとなる。ゲームを組み立てる2本柱を封じられた青山学院大は自らのバスケットを完全に見失い、シュートを決められないだけでなくディフェンスも破綻し、ファウルのみが増えていく。それに対し能力の高い選手が揃う法政大は10分間休むことなく得点し続け、積み重ねたスコアは37。準決勝の1Qとは思えない点差で、青山学院大にとっては悪夢の10分間となってしまう。

法政大の変則的なディフェンスに最も苦しんだのは#11熊谷(3年・F)。ノーマークでボールを受けるも、打たされた悪いシュートをことごとく落とし続けると、ついにはエアボールになってしまう。独特の野次をとばす法政応援席からは逆に彼のプレーを助長する「熊谷!」コールまで飛び出す始末。2Qの中盤ではやっとブレイクが繋がり流れに乗りかけた青山学院大であったが、#7田中(4年・SG)が速攻を落とすなど後が続かず、逆に#1末廣(潤)(4年・F)に3Pを連発される。結局、このQでもディフェンスの攻略を出来ぬまま前半を25点のビハインドで終える。

0520arao3Qに入り、ノーマークのシュートを思い切り良く打てるようになった青山学院大。#4岡田の3Pと3Pでのバスカン、#16小林(1年・SF・洛南)の連続3Pで結果も付いてくるようになり、俄然勢いを増す。さらにフルコートでのプレスもはまり出し、そこから#12荒尾(2年・C)がゴール下で粘り強く得点を重ねると残り5分半で12点差まで詰め寄る大波となる。ミスの続く法政大は#64佐々木(2年・G)を投入すると落ち着きを取り戻し、その後法政大は#7山田、青山学院大は#12荒尾が共にやり合うシーソーゲームとなり、81-66と16点差で最後の10分を迎える。

追撃の兆しの見えた青山学院大だが、未だ16もの点差。しかしこの点差はすぐに埋まることとなる。好調の#16小林、#4岡田が連続して3Pを沈めると残り8分で9点差。さらに激しいディフェンスから#6正中のブレイクに#64佐々木がたまらずファウルストップ。これがアンスポの判定でさらに7点差。続くプレーで鮮やかなパスワークに#12荒尾がゴール下を決めれば残り6分半で5点差となり、流れを掴んだ青山学院大サイドは最高潮の盛り上がりとなる。それでもここで我慢出来たのがこの日の法政大。#3高久(4年・C)、#1末廣(潤)が続けざまに返し再び10点差とする。時間は刻々と過ぎ残り2分を切っても10点差を動かせない青山学院大。しつこいマークに体力の消耗を隠せない#4岡田は執念で3Pを決めるが、ファウルゲームできっちりとフリースローを決めてくる法政大。#5神津(1年・PF・洛南)がテクニカルファウルを取られる場面も、その後きっちりと守ると時間を上手く潰していく。結局、重たすぎる序盤のビハインドを返せぬまま青山学院大は敗退。法政大は連覇の挑戦権を得た。


◆#1末廣 潤(法政大・4年・F)

0520suehiro−トライアングル・ツーは見事にはまりましたね。
「本当に今日急遽決まったんですけど、京王電鉄杯でやった時に岡田、正中にやられまくってしまってボロ負けしているので、そこをどう守っていけるか。その結果トライアングル・ツーという提案が出て、今日初めてやってみました。練習はしたことないです(笑)」

−それにしては上手くいっていたと思いますが。
「1Qの始めから結構機能していて、うちらもびっくりでしたよね(笑)」

−今日は得点でも貢献が見られました。いいシュートが決められましたね。
「今日は久々に自分のプレーが出来たかなという感じですね。最初から入って気持ち的にものりましたし、逆に攻めてこられたら抜けばいいという感じでした。やりやすかったですね」

−下級生がスタートにも入っていますが、チームとして下級生への配慮というのは?
「チームのシステムもまだわかっていない部分もありますし、大学の当たりも慣れていない部分があります。ただ彼らの良さを出していかないと上級生としてもいけないと思うので、好きにやれとは言っていますね。それで駄目な部分はうちらがカバーしていくという形です」

−これで決勝進出になります。昨年の同じ舞台には立てなかった末廣選手ですが、特別な想いというのは?
「去年は見ている側で、優勝は嬉しかったですけど今度は自分もその舞台でプレーできる。思い切ってやって去年と同じ結果を残せるように頑張りたいと思います」

−相手が日大ということで考えることは?
「特にないですけど、菊池を抑えなければというのはあります。はたから見ても強いなと思いますけど、うちはそんなに相性も悪くないですし、思い切りぶつかっていけば勝てない相手ではないと思っています」

−また今日のような秘策が出る可能性もありますか?
「当日になってもしかしたら秘策が出るかもしれないですね(笑)」




◆ #5神津祥平(法政大・1年・PF)

0520kozu−昨日は5ファウルということもあり、あまり良くなかった訳ですが、今日は素晴らしかったですね。
「昨日はもうしょうがないという感じだったので、今日の一戦は自分のプレイをしようと思っていました。チームにとっては昨日の慶應大戦より今日の方が大事と思っていた部分もあります」

−青学戦のポイントはどこでしたか?
「青学は岡田さん、正中さんという選手が点を取ってくる。そこを押さえて、外はある程度入ってもそれはしょうがないというところでした。インサイドに関しては高久さんがファウルでいなくなって薄くなってしまって厳しかった。でもあの2人の部分はしょうがないと思っています」

−途中、洛南出身の選手がたくさん出る場面がありました。ああいう部分はやりやすかったのでは?
「そうですね(笑)。洛南で今までやってきたものがあるので、そういう部分はやりやすかったりしましたね」

−1年生の中でもスタメンとして出ていますが。
「特に気を遣うこともなくできています。洛南の時からそうやってきたし、コートに出ている時は関係ないと思っています。とりあえず初めての公式戦で初めての決勝に進みましたが、明日もいつも通りのびのびやっていきたいと思います」



テーマ:バスケットボール(日本) - ジャンル:スポーツ

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