法政大73(16-13,14-12,22-21,21-13)59京都産業大

互いに高い攻撃力を持った法政大と京産大による5位決定戦。インカレの最後を勝利で飾りたいところであるが、序盤はロースコアな展開が続いた。法政大は#9菅谷(4年・C)の高さに苦戦し、京産大はミスから、お互い自分達の得意とするバスケットを展開出来ず、得点の伸びない時間帯が続いた。しかし、後半に入るとオフェンスが機能しだし得点を重ねていく。均衡した状態が続いていたが、抜け出したのは法政大。#3高久(4年・C)を中心に得点しリードを広げていき、終わってみれば73-59で勝利。法政大の5位と、京産大の6位が決定した。京産大もチームとしての課題はあるが6位と大健闘し、関西のバスケットを印象つけた。
写真:勝利し、タッチする法政大高久と深尾。
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■GAME REPORT■

1Q、京産大#9菅谷(4年・C)の高さの前に苦戦する法政大は思うように攻めることが出来ず、マッチアップの#3高久(4年・C)も抑え込まれてしまう京産大はディフェンスリバウンドやスティールから速攻に繋げ得点を重ねる。#3高久がバスケットカウントを決めると、京産大#15菊地(1年・PF)もすぐさまバスケットカウントを決め同点にするという均衡した状態であったが、#8高崎(4年・SF)が3Pを沈め、16-13と法政大が一歩リードした状態で1Qを終了した。
2Q、#4濱田(4年・F)、#8坂本(2年・SG)の連続得点が決まり、京産大はリードを奪った。法政大も#8高崎の3Pで対抗し、#3高久のゴール下でも得点を重ねたいが、京産大#9菅谷のブロックで阻止されてしまう。しかし、京産大のゴール下を守ってきた#9菅谷がベンチに退くと、法政大は一気に攻めやすくなり#3高久、#5神津(1年・PF)らが得点を重ねていく。そして残り時間をしっかりと使って#8高崎が3Pを決め、30-25で前半を折り返した。お互いまだエンジンが上がらないのか、ロースコアな展開が続いている。
3Q、後半に入り両者のエンジンがかかりだした。京産大が#14田代(1年・SF)の連続3Pなどで得点をあげ逆転に成功すると、法政大も#3高久のドライブ、#75坂上(2年・SG)の3Pで再びリードを奪い返す展開となった。法政大はディフェンスにおいても機能しだし、京産大のエース#4濱田に対しミスを誘う。#9菅谷をパッサーをしてバックドアで得点する京産大、そして#4濱田も得点をあげ、52-46の6点差で勝負の行方は最終Qにゆだねられた。

4Q、6点差を詰めたい京産大であるが、勢いに乗ったのは法政大であった。#8高崎の3P、そして#13深尾(3年・PG)のドライブが決まり点差は11点に広がった。#9菅谷のゴール下や#4濱田のシュートで対抗するが、勢いに乗った法政大を止められず。#3高久の3Pやゴール下で得点を伸ばす。残り時間わずか、はなむけだろうか、法政大の選手たちは最後のプレーを#3高久に託す。#23信平(1年・F)がスクリーンに行き#3高久は3Pを放つがエアーボール。会場からは暖かい笑いが起こった。試合結果は73-59で法政大が勝利し、法政大の5位、京産大の6位が決定した。
◆#3高久 順(法政大・4年・C)

身長差をものともせずビッグマンに立ち向かう。
この日も序盤こそ苦戦したが、菅谷(216cm)相手に奮闘。
ビッグパフォーマンスで大学界を盛り上げた彼の最後のプレーはエアーボール。
そんなところも彼らしいと言えるだろう。
−相手が京産大ということでマッチアップの菅谷選手(#9)の高さに序盤苦しみましたね。
「青学を苦しめたのも知っているし、東北学院戦も彼が活躍していて、こいつを抑えないと勝ち目はないなと思っていたので死ぬ物狂いで抑えようと思っていたんですけど、フラストレーションが溜まって、うちのシュートがノーマークなのに入らなくて。でも、後半からは切り替えてやれたのが良かったと思います」
−法政大にしてはロースコアな展開が続きましたね。
「ビッグマンが一人いるだけでもチームは変わると思うし、ちょっと焦ってシュートを打っていましたね。慶應のときもそうだけど、ビッグマンがいるとやりづらいですね。3Pも乱射したんですけど入らずで。慶應戦でも打って外して。打つ動作をしたことは勝つ為にしたことで、悔いはないんです。だから今日も相手が大きいので悔いなく打とうと思って」
−試合自体、気が抜けてしまっていたのかなと感じましたが。
「うちにペースで持っていけなくて。あっちはスローな展開に持ってきてたからそれに合わせちゃったかなという感じですね」
−5位という結果に関しては。
「慶應を倒すためにがんばって、それがダメで。結局5位で。リーグで7位だったし、その借りは返して、自分達の実力は5位だったと認められるし。あわよくばベスト4にも入れるチームだったと思います」
−高久選手にとっては最後のインカレになりましたが、いかがでしたか?
「インカレはすごく楽しかったけど、僕の中では入れ替え戦が大きくて、インカレモードになかなか入れなかったかなというのがありました。ちょっと魂が抜けたというか、モチベーションが下がったまんまでこの大会を迎えて、でも最低限の5位という目標は達成されたので、それは自信につながりました」
写真:今大会のスポンサーでもあり、法政大のスポンサーでもあるベンチウォーマーのタオルを神津選手と持って。
◆#13深尾晃生(法政大・3年・PG)

今大会では持ち前の鋭いドライブはあまり見られなかったが、
常に冷静にチームをコントロール。
一歩一歩、上級生としての貫禄がつき始めている。
−京産大は高さのあるチームでしたが、やってみた印象は?
「自分もですけど、最初菅谷さんにびびっちゃってレイアップも出来ないし、ストップシュートも打てないもどかしさがあってイライラしちゃっていました。後半になって1対1も出来て、外も入るようになって。リバウンドは最後まで取れていなかったですけど、最初は気持ちの部分で負けてたから、良くなったんで良かったです」
−入れ替え戦からインカレまでの間チームはどのような状態できたのですか?
「入れ替え戦で、特に高久さんとかが燃え尽き症候群になってフラフラしちゃっていて、これで大丈夫なのかなって思うこともあったんですけど、試合になればいつも通りだったんで良かったです」
−チームの調子は良くはないのかなと感じるところはありました。
「間違いないと思います。調整ミスとかではないんですけど、なんかやることを絞れていないというか。時間も短かったし、あいまいなまま来ちゃって。それが響きました」
−個人としては?
「気合いは入っていたんですけど。自分でもやることをなかなか明確に出来なくて、それでただ試合をこなしているだけという感じになっちゃって」
−今まで深尾選手の得点がいつもより少なかったですが、今日はやっと本来の感じになりましたね。
「今までもっと攻めればよかったのかもしれないんですけど、なんかびびってた(笑)」
−5位という結果は自分のなかでどう感じますか?
「勝って終われたというのが一番嬉しいです。うちは一回負けたら落ちちゃうことが多いんですけど、自分達で持ち直して最後2連勝して終われたということで多少精神的にも成長できたのかなと思います」
−これから深尾選手らがチームの中心になっていくと思いますが、今後に向けてインカレでの収穫はありましたか?
「今年の4年生ってすごいじゃないですか。一緒に最後まで体験できて、3決・決勝ってレベルの高いプレーを見ることも出来るし。見るという意味でも勉強になるので、学ぶ部分はあると思います。それぞれ想うものはあると思うので、それをチームとしてどういう形でやっていくかが来年に繋がればいいなと思います」
◆#4濱田卓実(京都産業大・4年・F)

京産大のエース。
「大好きなチームとやれてよかった」
4年間の大学バスケを感謝で締めくくった。
−試合前に意識していたこととは?
「とりあえず試合を楽しみたいと思っていました。楽しんで、いい形でこのインカレを終えたらなと、それが一番考えていたことです」
−最後のインカレで6位というのは良い結果だったと言えるのではないでしょうか?
「ちょっと悔しかったのは、青学にあそこまでやって勝てなかったこと。今日法政に負けたこと。最後は勝って終わりたかったです。勝って帰るのと、負けて帰るのだと違うし。でもチーム的にはベスト8という当初の目標は果たしたし、後輩の経験にもなるし自分達の思い出にもなるし、良かったかなって思います」
−昨日・今日は京産大の速いバスケットがなかなか展開できなかったですね。
「一発勝負のトーナメントで、しかもインカレという舞台で。スタメンは僕と徹(#9菅谷)がいて、あとは3年がいて、2年と1年だし、控えで出てきても2年と1年で。それで疲れじゃないですかね」
−このインカレで自分が残したものってありますか?
「結果に残ることは出来たと思っているし。今年関西で3つとって、インカレもベスト8に入れたし、一応結果には残るじゃないですか。それだけは胸を張ろうと。後輩にもいい経験をさせてあげれたんじゃないかなと」
−一昨年のチームも良かったですよね。
「加藤さん(2004年卒)の代ですよね。あの時すごく楽しかった。純粋に楽しめた1年でしたよ。加藤さんがどうでもいいからやれって言ってくれて、思いっきりやらせてくれて楽しかったし、その分色々なことを教えてもらって、やった結果も自分の中で分かるし。あの時に色々吸収できたかなって思います」
−学生の大会としてはこのインカレが最後になりますが、4年間大学バスケをやってきていかがだったでしょうか?
「チームに感謝したいです。本当にいいチームだったし、先輩もずっと良かったし、後輩もみんないい奴らだし。同級生には徹とマネージャーと辻ってやつがいて、全員いい奴らだし、すごいいい環境でバスケができました。東海みたいに強い人らが5人いてって環境もいいと思いますけど、僕的には今の京産の方がいいし、見劣りはしないです。色んなところに感謝したいなと思います」
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