BOJweblog2006

2006年度の大学バスケ界の大会レポート、選手インタビューなどを中心に掲載します。

インカレ7日目 準決勝第2試合 東海大VS青山学院大 Nov.25

11125tokaiついにシード校同士の激突となった準決勝。これまで全て100点ゲームで快勝し、磐石の体勢でインカレ連覇を狙う東海大に対し、リーグ戦ではあわやというところまで東海大を追い詰めた青学大との注目の対戦である。
序盤から両校とも持ち前のオフェンス力を披露。全員がエースとも言える東海大オフェンス陣に対し、青学大も#4岡田(4年・SG)と#6正中(4年・PG)の2枚看板が高いシュート力を見せ食らいついていく。しかしインサイドでのサイズに勝る東海大は#10井上(4年・PF)と#15竹内(4年・PF)がリバウンドを支配、代わって入った選手もスターターと遜色ない活躍を見せるなど、常にリードする展開を続ける。青学大は最後まで気迫を前面し出したプレーで執念を見せるが、#00石崎(4年・PG)を中心に、終始落ち着いたプレーで反撃をかわした東海大が2年連続の決勝進出を決めた。

■詳しいゲームレポートと東海大・陸川監督、石崎選手、竹内譲次選手、青山学院大・長谷川監督、岡田選手、正中選手の記者会見、東海大・西村選手のインタビューは「続きを読む」へ。



■GAME REPORT■
1125ishizaki1Q、インカレに入ってから不調の続いていた#6正中(4年・PG)が気合の入ったプレーを見せる。難しい体勢からのレイアップや、3Pを沈め、チームに勢いをもたらす。トランジッションの早い展開が続く中、対する東海大学は、#10井上(4年・PF)のゴール下や#33西村のレイアップなどでそつなく対応。一時青学大にリードを奪われるも、#00石崎(4年・PG)の冷静なゲームメイクで安定したオフェンスを披露する。終了間際には#24古川(1年・F)の3Pが決まるなどして、東海大が7点のリードを奪って終える。

2Q、追い上げたい青学大は、#6正中の3Pや#12荒尾(2年・C)のレイアップなどで点差を縮めるが、残り7分に#9広瀬(3年・F)が連続してファウル、代わって入った#11熊谷(3年・F)も直後にファウルを犯すなど、流れを引き寄せられない。この二人のファウルは東海大#10井上と#15竹内(4年・PF)とのポジション争いの結果、取られたものであり、インサイドでの高さ不足が徐々に形になって現れてきた格好。これ以上、主力がファウルトラブルに陥ることを避けたい青学大は、2−3ゾーンで局面の打開を図る。これが一時的に功を奏し、東海大オフェンスが攻めあぐねる時間帯を作る。その間に#4岡田(4年・SG)の3Pが決まり、ついに4点差にまで迫る。しかし、適応能力の高い東海大はいつまでも黙ってはいない。#33西村が#10井上との2メンゲームからバスケットカウントとなるレイアップを決め、リードを保つ。さらに西村は3Pも沈め、ゾーンを粉砕。#00石崎の巧みなステップワークからのレイアップも連続して決まり、東海大が11点と更にリードを広げて前半を終える。

3Q、これまで東海大オフェンスをリードしてきた#33西村に代わり、#5阿部(4年・G)がコートに入るが、ここから攻撃が停滞してしまう。マンツーマンに戻した青学大ディフェンスのプレッシャーにボールがインサイドに入らず、外角から苦しいシュートを打つ場面が多くなる。ここにつけ込みたい青学大であったが、#12荒尾が東海大#15竹内をブロックするなど、ディフェンスでは冴えを見せるものの、肝心のオフェンスではこちらもリズムが悪く、点差が縮まらない。終盤、オールコートプレスからのスティールで、#6正中がバスケットカウントを決め、ベンチも盛り上がるが、東海大#5阿部がブザービーターとなる意地の3Pを沈め、黙らせる。結局点差は更に広がり、最終4Qへ。

1125syonaka4Q、東海大は#10井上がゴール下でのパワープレイ、中距離からのシュートなど内外で活躍。これまで沈黙していた#5阿部も、直前のブザービーターで吹っ切れたのか積極的なオフェンスを見せ始め、ダブルクラッチを決めるなど、東海大オフェンスが手のつけられない状態になる。なんとか反撃に出たい青学大だが、立ち上がりに決まった、#12荒尾と#6正中のピック&ロール以外、ハーフコートのオフェンスが全く機能しない。#4岡田と#9広瀬の1on1に頼る時間が続き、点差を縮められないまま時間だけが過ぎていく。残り3分には#12荒尾のアンスポーツマンライクファウルから東海大にフリースローを決められ、万策尽きたかに見えた。しかし最後まであきらめない青学大は、ベンチメンバー主体となった東海大に再びオールコートプレスを仕掛け、気持ちを前面に出したディフェンスで最後の抵抗に出る。パスカットから#16小林(1年・SF)が連続で3Pを沈め、更に#4岡田がルーズボールに飛び込みフリースローを得るなど、執念を見せる。しかし、ここまでの大量リードを逆転するまでには至らず、そのまま東海大が逃げ切り勝利。インカレ連覇に大手をかけた。


<記者会見より>
陸川 章監督(東海大)
「今日はうちのペースで戦えた。(慶應大について)リーグ戦のはじめの週よりチーム力がアップしている。今は小林君(#15)、香川君(#6)、加藤君(#8)の力がついてきている。うちもリーグ戦のはじめより力が上がってきているから面白い試合になると思います。(明日の鍵は)うちはディフェンスからのチームだから、酒井・公輔に好き勝手やらせないことです。得意なプレーをさせたら相手のリズムになってしまう」

#00石崎 巧(東海大・4年・PG)
「リーグの経験も通して自信もあったけど、トーナメントは確実に勝ちに行きたい。岡田(#4)・正中(#6)を強調して守った。試合運びとしては良かったと思います。(明日について)今日の試合はインサイドで勝った。明日はインサイドでは思うようにはいかないと思うので、アウトサイドで勝っていきたいと思います」

#15竹内譲次(東海大・4年・CF)
「特に対策があったわけではなく、普段通りのことをやって、その結果が出た、やってきたことが良かったのだと思います」

長谷川健志監督(青山学院大)
「東海大の良さはオフェンスのバランスが非常に良いところ。うちはもっとディフェンスを頑張らなくては勝てなかった。広瀬(#9)のファウルも痛かった。インサイドが強いということは徐々にジャブが効いてくる。インサイドに入れて、また戻されて3Pを決められるととてもつらい。平面で負けないようにやるしかなかった」

#6正中岳城(青山学院大・4年・PG)
「気持ちをしっかり入れてコートに立った。無理なシュートセレクションがあったのは確かだけど、120%の力を出してやろうとした。その気持ちがないと東海大は勝てない相手だった。反省点はあるけど、やれるだけのとこはやりました」

#4岡田優介(青山学院大・4年・SG)
「(試合後の涙にはどのような意味が)年が始まった頃から、去年のチームと比べられることが多かった。去年はチームのバランスが良くて優勝を狙えるチームだったけど、日本一にはなれなかった。今年に入り力が落ちたと言われていることがとても悔しくて。それを見返すには勝つしかなかった。拘っていたことが今日で途切れてしまった」




◆#33西村文男(東海大・2年・PG)

1125hishimura−相手がマンツーマンのときは、スピードを活かしたペネトレイトで、ゾーンのときは3Pで、というように、ディフェンスに応じた対応がとても上手くいっていたように思いますが。
「ありがとうございます(笑)基本的にコーチからは得点を取るように言われているので、ディフェンスをよく見ながら、得点を取れて良かったと思います」

−準決勝まで来て初めて東海大が少し苦戦する姿が見られた気がするんですが、青学大のディフェンスはどうだったでしょう?
「ディフェンスはそんなに怖くはなかったです。向こうはやはりオフェンス力のあるチームなので、うちのディフェンスがいかに相手の攻撃を抑えるかということに集中していました」

−内海選手(#7内海慎吾)の話では、東海大は相手を60点台に抑えるのが目標ということでしたが、今日は87点取られました。出来としてはまだまだということでしょうか?
「そうですね、まだまだです」

−原因はどの辺りにあったのでしょう?
「僕のところが特にそうなんですけど、1対1のディフェンスが全然甘いと思います。自分のところで今日もたくさん点取られてしまったし、そこが次に向けての1番の修正点ですね」

−昨年のインカレはそれほど出場時間がありませんでしたが、今年はスタメンに定着して、チームに貢献していますね。明日はいよいよ慶應大学が相手ですが、意気込みを一言お願いします。
「長く試合に出れるようになって嬉しいです。決勝では4年生の足を引っ張らないように頑張ります(笑)」


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