BOJweblog2006

2006年度の大学バスケ界の大会レポート、選手インタビューなどを中心に掲載します。

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入れ替え戦 神奈川大VS順天堂大 Oct,30

神奈川大学97(15-21,20-22,31-11,31-27)81順天堂大学
1030jindai2昨年度と同じカードとなった。違うのはお互いの立場。昨年度は神奈川大が2部昇格を目指して順天堂大に挑んだが、今年は順天堂大が2部復帰をかけて神奈川大に挑む形となった。

試合は序盤、順天堂大のシュートが好調に決まり一時は20点のリードを奪う場面があったものの、神奈川大が次第に追い上げる。#6阿佐美(4年・PF)の3Pなどで点差を徐々に詰め、3Qで逆転に成功した。リードを奪った神奈川大は更に得点を重ね、順天堂大を一気に突き放す。追い上げる順天堂大、#11加藤(3年・F)の連続3Pで点差は再び一桁となったものの、ファウルトラブルに陥ってしまいフリースローによる得点を許してしまい点差は縮まらない。

2年連続同じカードとなった入れ替え戦は、今年度も神奈川大が勝利を収め2部残留を決めた。
写真:残留を決め、固くチームメイトが抱き合った。

詳しいレポートと神奈川大・幸嶋監督、増田選手、阿佐美選手のインタビューは「続きを読む」へ。

1030kato序盤は順天堂大#18山本(1年・C)が高さを活かしゴール下で得点し、リードする。硬さが目立つ神奈川大は早い段階でタイムアウトをとってきた。タイムアウト後、#7星野(4年・G)の3Pで同点に追いつき、今度は順天堂大がタイムアウトを要求。#17北村(2年・G)の3Pを皮切りにリズムを取り戻し、ディフェンスからスティールし速攻や#15綿貫(2年・F)の3Pなどで順天堂大が15-21とリードを奪う。

2Qも順天堂大の勢いは止まらない。#17北村、#15綿貫らの外角のシュートで得点を重ね、更にリバウンドを抑え速攻に持ち込み、21-41と点差を20点まで広げた。ここで神奈川大は#16蓮見直(1年・PG)と#17蓮見勇(1年・PG)を投入した。するとボールが回りだし、ノーマークを作り出し3Pで得点していく。ディフェンスでも良い形で順天堂大にシュートチャンスを与えず、35-43と点差を徐々に詰めていく。

後半に入り足が止まり出した順天堂大に対し、神奈川大は攻撃の手を休めない。#7星野、#6阿佐美(4年・PF)の3Pで更に得点を重ねると、順天堂大のミスから#23綿貫(1年・G)がシュートに持ち込み、ついに逆転。#4増田(4年・F)のドライブ、#6阿佐美の3Pと得点を重ね、66-54と逆に12点のリードを奪った。

1030watanuki12点を追う順天堂大は#22高橋(3年・G)のバックシュートなどで得点するが、神奈川大の連続3Pで追いつけない。ディフェンスからスティールし順天堂大#15綿貫の3Pが決まり追い上げのきっかけとなろうとしたが、神奈川大はここでタイムアウトで流れを切る。順天堂大は前線からディフェンスで当たり、#11加藤(3年・F)の連続3Pが決まり85-76と点差1桁まで詰め寄ったが、ファウルトラブルに陥りフリースローで得点を許してしまい点差は更に開いてしまう。97-81、2年連続で同じカードとなった2部7位と3部2位の入れ替え戦は2年連続で神奈川大が勝利した。



◆ 幸嶋謙次監督(神奈川大)
1030kojima「チーム力」
監督はこう言い切った。
自身もまた生徒たちの頑張りに感動し、
来年への決意を新たにしていた。

-2部残留おめでとうございます。リーグ戦が終わって2週間ありましたが、どのような練習をされてこられましたか?
「情報収集はできていました。プレスでくると分かっていたので、5対6とかにしてプレス打破の練習をとことんやりました。今日は最後に差がついて落ち着いてやれたのは本当に良かったなと思います」

-最初は相手の3Pがよく入ってかなり差をつけられました。
「ちょっと緊張してしまったかなと思います。こういう雰囲気の中で1年生はかわいそうでした。でも本当によくやったと思います。僕が言うのはおかしいですけれど、とにかくリーグ戦が始まってこの試合のためにやってきたようなものですね。それが一番いい状態になってここまできて、強いチームになりました。……なかなか言葉にできないですよね(苦笑)」

-昨年の4年生達が中心になって2部に上げてくれて、今年の目標の一つがこの2部に残ることだったと思います。
「そうですね。本当によく耐えたと思います。とにかくチーム力。うちが戦えるところはチーム力しかないんですよね。それだけを今日に向かってチーム力を高めるためにやってきた。まあもう一つ前に国士舘戦という山がありましたが、とにかく、そういう山に向かってやってきました」

-後半に向かってどんどん調子が上がっていったように思います。
「国士舘というより残り3週ですね。國學院さん、中央さん、国士舘さんその3週でしたね」

-1年生はプレッシャーも大きかったと思いますが、とても練習熱心だとか。
「熱心ですよ。リーグ戦の後はあまり長い時間練習はしていないんです。でもそれでも残って1時間半から2時間はやっていました。僕が出した課題はプレスダウンともう一つはフリースローだったんです。フリースローだけは1点、2点を争うゲームで自信を持って打てるようにということですが、本当によく練習していますよ」

-それもあってでしょうか。綿貫選手は終盤のフリースローを落ち着いて決めましたね。
「昨日も終わってから2時間近くやっていたしたからね」

-神奈川大は昨年の主力も抜けて、高さや身体能力では厳しい面もあって最初はなかなか勝てませんでした。でもその熱さや一生懸命さはどこよりも伝わるチームでした。
「僕がよく学生に言うのは、能力ってシュートがうまいとか背が高いとかじゃなくて、バスケットを理解するとか、仲間を大切にするとかそれも能力だと思うんですよ。そういう能力はこの子たちた長けていると思うんですね。これはなかなか難しい表現ですが、そういうところが前面に出せればチーム力は強くなる。シュートがうまいとか足が速いとかはチーム力の中のほんの少しの要因であって、もっと大きなものがあるんじゃないかっていつも彼らに問いかけてきたんです。勝てたからこんなきれいごとを言えるのかもしれないけど、彼らが実践してくれたので、感謝しています。本当に感謝しています」

-本当に今日はすばらしいゲームでした。
「増田も阿佐美もよくやりました。今年もらった財産はデカイんですよ。本当に、本当にデカイ。この財産を無駄にしないように来年は勝ちにいきます」



◆ #4増田比呂武(神奈川大・4年・F)
1030jindai國學院戦での初勝利で流した涙が
彼の全てを物語っていた。
常に熱く、懸命にチームを引っ張った
“涙”のキャプテン。

-おめでとうございます。
「ありがとうございます。キツかったですね」

-昨年と同じ対戦になりました。しかも春のトーナメントでも対戦して、僅差で負けていましたね。順天堂大に対しては何か思うところはありましたか?
「トーナメントで負けたというのはありますが、リーグ戦は僕等は2部でやっていて向こうは3部。高さや当たりの面では自分たちの方が2部を経験してきたし、もちろん順天堂は強いチームですが、不安などは全然なかったし、2週間の間に十分準備もできていたので、特にどうとか思うことはなかったです」

-今日も20点離されてよく気持ちを切らしませんでしたね。
「あれはもうみんなのディフェンス力です。気合いを入れて守れば絶対流れは来るって思っていました」

-リーグ後半に向けてチームの調子が上がっていて、その流れでこられたということでしょうか。
「そうですね。リーグ戦で國學院大との2戦目でチームがまとまってきて、国士舘大の2連戦で勝って、ようやく一人ひとりの役割が分かってきた。それで頑張り始めたというか、チームが一人ひとし自分の役割を理解してくれるようになりました。そのおかげでまとまった。別に自分がまとめたというより、あくまでみんなが頑張って調子が良くなってきたと思います」

-初めての2部はどうだったでしょう?
「今、終わってみて思うことは、すごくいい経験をさせてもらったということです。だから(上げてくれた)先輩達には感謝しなければいけないと思います。僕は去年まで出ていなくて、今年キャプテンになってこういう舞台でやらせてもらえて、自分を試すことができました。終わってみてこの経験をできたことが自分の中ではすごく大きいことですね」

-神奈川大のリーグ戦は厳しい2ヶ月だったと思いますが、いつも増田選手が必死に頑張っていることがBOJの中でも話題でした。優位な時でもボックスアウトを徹底する、声を出す、走る、色んな部分に熱さがありました。
「そういうことしかできないというか。これが自分なのかなって。練習が終わっても自主練をして、自分のやることはどういうことなのかなって考えました。みんながやれなくて自分がやれることって何だろうとかんがえたら、それだと思うんです。だから体が先に動いていたという感じでした」

-今日もルーズボールで神奈川大の方へリズムを持ってくるきっかけを作ったり、そういう一生懸命な姿勢が見えました。
「追えばやっぱり周りも追っかけてきてくれる。練習の時から言われてやってきていました。それに後ろには仲間がいる。ルーズボールを追っている時も仲間がいてくれる。全部そう思えるんですよ」

-チームを2部に残留させるというのは今年の4年生として一つの仕事だったと思います。
「でも本当はインカレに出たかったですけどね(苦笑)。でも苦しい闘いになることは予想していたので、2部に残留できて本当に良かったと思います」

-4年生としてこのチームでどんなことを伝えられたと思いますか?
「どの代でもそうだと思うんですが、絶対あきらめない気持ちです。どうしても1年と4年の気持ちのズレはあると思います。でも僕等は最後だから死にものぐるいにならなけりゃってのがある。そういう強い気持ちの部分は伝えられたんじゃないかな。僕等が死にものぐるいになっているところを見せて、笛が鳴る最後の最後、40分間あきらめない姿勢でやる。それがルーズボールとか、そういう部分だったと思うし、後輩達に伝えられたものだと思います」
写真:残留を決めた増田が阿佐美と抱き合った。



◆ #6阿佐美貴紀(神奈川大・4年・PF)

1030asami昨年試合経験のある数少ないうちの1人。
この日は3Pを5本決める大活躍、
同じ4年の星野も4本の3Pを決め、
正に4年生がチームを引っ張った。

-今日はどのような気持ちで臨みましたか?
「もう自分たちのやってきたことをやるしかないと思ってたんで、気持ちでは負けないというのもあったし、それだけ切らさないようにしていきました」

-最初は大量リードされてしまいました。
「あがっていた部分はあったと思います。自分はそうでもなかったんですが。でもうちのバスケットをしていればうちの時間帯が来ると思っていました。とにかくうちはディフェンスとルーズボールのところでしかないので、そこを頑張って我慢するだけです。普段からそういう風に練習してきているので、大量リードされても慌てないでゲームを進めることができたんだと思います」

-阿佐美選手は今日3Pも素晴らしかったですね。
「ここ2週間はずっといいタッチで打てていました。でも本当、みんなが作ってくれたシュートです。気持ちで打ったというか」

-声もよく出ていて、4年生としての責任感が見えました。
「自分の仕事は声を出すこととディフェンスを頑張ってチームを鼓舞してやることなんで。それを一生懸命やって、後はキャプテンが何とかしてくれていたので。自分がゲームに出ている時はチームを鼓舞するのが自分の役目でした。それをやり続けることだと思ってやっていました」

-昨年出場経験のある選手が神奈川大にはほとんどいません。阿佐美選手はその数少ないうちの1人だった訳ですが…。
「去年はいい先輩がいっぱいいました。今年は上背もなくて神奈川大は厳しいって周りからも言われていて悔しかった。だから何ができるんだと言ったら、僕等にはディフェンスなんです。それを一生懸命やるだけでした。去年大浦先輩(大浦宗博・昨年度主将)が言っていたんですが、神奈川大はバカになってやってもバカにされないところなんです。だから頑張ることに対してみんなが背中を押してくれる。それをとにかく周りがなんと言おうと貫けた結果がこうなったと思います。自分たちのやってきたことに自信を持って終われて良かったと思います」

-確かに大浦選手が言っていましたね。能力があっても頑張らないチームが嫌だとも。今日は本当にいい試合を見せてもらいました。
「まだチームは若い。1年生がメインですが、2年も3年もいい選手は多いんです。うちは誰がいい、じゃなくて全員でやるチームなんで前向きに、ひたむきに、謙虚にやるだけです。そういう背中を下の代に見せられたと思います。これをしっかり後輩が受け継いでもらいたいし、神大の力を見せて欲しいと思います」
写真:終盤、チームに指示を与える阿佐美。右には同じ4年、星野がいる。

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テーマ:バスケットボール(日本) - ジャンル:スポーツ

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