BOJweblog2006

2006年度の大学バスケ界の大会レポート、選手インタビューなどを中心に掲載します。

関東リーグ戦1部 日本大学VS法政大学 Oct,22

日本大88(21-4,12-22,32-25,23-23)74法政大
1022nihon第1戦、最後まで勝負の行方の分からない大熱戦を演じた両チームだったが、今日は打って変わって日本大学が圧倒する展開となる。直前に行われた日体大VS専大の試合で日体大が勝利し、入れ替え戦行きの決まっていた法政大学は、モチベーションの低下が心配されたが、予想通り前半はチーム全体に覇気が感じられない。後半、オールコートプレスから勢いを取り戻し、得意の点の取り合いに持ち込むも、日本大学の攻守のバランスの取れたプレーに圧倒され、そのまま敗退。日本大学が最終戦を勝利で飾り、リーグ戦3位を決めた。一方の法政大学にとっては入れ替え戦に向けて課題の残る結果となった。

詳しいレポートと法政大・高久選手、神津選手、日本大・菊地選手、小野寺選手のインタビューは「続きを読む」へ。


■GAME REPORT■
1022ota1Q、日本大は#7橋本(4年・F)のダブルクラッチや#5太田(4年・C)のゴール下などでバランスのいいオフェンスを展開する。対する法政大は#5神津(1年・PF)のパワープレイや#8高崎(4年・F)のレイアップなどインサイドを中心に得点。点の取り合いが予想された。しかしここから法政大の得点が完全に止まる。パスミスが多くシュート体勢に持ち込む前に攻撃が終わってしまう。オフェンスから流れを作るタイプのチームである法政大はディフェンスでも精彩を欠き、日本大に楽にシュートを決められる。結局法政大のノーゴールは6分もの間続き、その間も着実に加点した日本大が21−4とリードして1Qを終える。

2Q、流れを変えたい法政大はオールコートプレスを仕掛ける。厳しいプレッシャーに日本大はボール運びに苦戦。ショットクロックぎりぎりでシュートを打たされる状態が続き、成功率が落ち始める。#17篠原(2年・F)がバスケットカウントとなる3Pを決めるなど孤軍奮闘を見せるが、インサイドの要である太田がファウルトラブルでベンチに下がると流れは一気に法政大へ。#3高久(4年・C)、#39梅津(2年・C)らがインサイドで奮闘を見せ、リバウンド争いで優位に立つ。残り1分には#3高久が3Pを決め、点差を7点まで縮めて前半を終えた。

3Q、2Qから継続してオールコートプレスを仕掛ける法政大は日本大のターンオーバーを誘発し、#23信平(1年・F)が3Pを決める。しかし日本大も直後に#4菊地(4年・F)が3Pを決め返し、更に厳しいマークを振り切ってジャンプシュートを沈めるなど譲らない。両校ともオフェンスにリズムが出始め一進一退の展開となるが、ここで日本大#9小野寺(4年・F)が得意のディフェンスで自陣に流れを引き寄せる。執拗なマークで法政大に気持ちよくプレーさせず、ルーズボールや積極的なリバウンドでチームに勢いをもたらす。するとそれに呼応するように#4菊地が次々と高確率でシュートを決め始め、日本大が持ち前の攻守のバランスの良さを見せる。リードを14点に広げて最終4Qへ。

1022nobuhira4Q、なんとか反撃のきっかけを掴みたい法政大は#92福田(3年・PF)のミドルシュートや3Pなど、4連続得点で点差を縮める。しかし日本大は3Qにディフェンスで流れを作った#9小野寺がオフェンスでも活躍を見せる。フリースローのミスショットを自らリバウンドしてゴール下を決め、速攻では先陣を切ってレイアップで得点。気合の入ったプレーで流れを渡さない。残り時間が少なくなる中、法政大は早く追いつきたいあまり3Pシュートを乱発するも成功率が悪く、逆にリードを広げられる結果になる。残り2分、日本大#5太田のボースハンドでの豪快なダンクが決まり20点差となったところで勝負あり。日本大が終始リードを保ったまま、リーグ最終戦を勝利で飾った。

これで日本大はリーグ戦3位となり、インカレではリーグ戦で2敗している慶應大と同ブロックに入ることになった。戦力的には拮抗しており、どのような対策をして臨むのか見ものである。法政大にとっては1Qの出来が最後まで響く結果となったため、試合の入り方の部分に課題が浮き彫りになったと言える。もともと、個々の能力には高いものがあるだけに、入れ替え戦ではモチベーションのコントロールがポイントになるだろう。


◆#4菊地祥平(日本大・4年・F)

1022kikuti−1ヶ月半に及んだリーグ戦を終えて、ご自身の出来としてはどうだったと思いますか?キャプテンとして、エースとして、重要な役割を任されていたわけですが。
「キャプテンとしては、我慢しきれずに、序盤でファウルが込んでしまってベンチに下がったゲームが何試合かあったので、そこは反省点です。得点を取るということに関しては、最初はちょっと調子が上がらなかったんですけど、徐々に上向いてきたので良かったと思います。ただ最初から今くらいの調子にしていかないといけないですね。総合的に見て自分に点数をつけるなら…50点くらいですかね。良いところも悪いところも出たリーグ戦でした」

−今日の試合については、どうだったでしょう?順位が未確定(※勝てば3位決定、負ければ次の試合の青学大VS東海大で青学大が勝つと4位に)だったこともあってモチベーションも高かったのでは?
「優勝が無理なことが分かっていたので、あとはインカレに向けてチームの調子を上げていくことを考えていました。そのインカレに向けてどのポジションを取るかというのも当然大事になってくるので、今日の試合は気合が入っていましたね」

−結果的に勝ってリーグ戦3位を決めました。インカレでの組み合わせは、順当にいけば準決勝で慶應義塾大学と当たるブロックに入りましたね。
「そうですね。リーグでは2敗している相手なんですけど、2戦目は勝てていた試合だと思いますし、全く歯が立たないという相手ではないです。自分たちのミスから崩れてしまったので、その辺りを選手同士の話し合いやこれからの練習で修正して、インカレでは是非リベンジしたいです」
写真:各賞を掲げて。チームメイトの香野、斉藤、阪本も一緒に。


◆#9小野寺翔(日本大・4年・F)
1022otaonodera
−1対1でのディフェンスの強さや、積極的なリバウンドなど、リーグを通してチームを屋台骨から支えていた印象が強いです。やはりそこは自覚を持って取り組んでいた部分なんでしょうか?
「そうですね、そこが僕がやらないといけないところだし、自分が試合に出ている意味だと思うので頑張っています。そこを頑張ることで自分自身のリズムを作っている、というのもありますね」

−ではプレー面以外に、意識して取り組んでいる点はありますか?
「やはり4年生として、下級生の育成というのはしていかないといけないと思っています。特にセンターに対するディフェンスなどはもう1度教え直したいところです」

−自分のことを考えながら下級生にも目を向けるというのは、とても大変なことのように思いますが。
「そうですね、大変です。僕自身、これまでは試合にあまり出たことがなかったので一杯一杯になることも多いですし、慣れない中でのことなので難しさはあります。でもそれはチームのために必要なことなので頑張っていきたいです」

−このリーグ戦を通してチームとしてはどういったところが成長したと思いますか?
「正直、リーグ戦では日大のいいところがあまり出せなかったと思っているので、成長できたかどうかは分からないんですが、祥平にキャプテンとしての自覚が出てきたという印象はあります。今日もそうだったんですけど、得点面でいつもチームをリードしてくれていますし。あとは太田のインサイドをもっと強調した戦い方というか、あいつが毎試合20点前後取ってくれるようなゲームが増えるとうちとしては楽なので、そういう展開に持っていけるようにしたいです」

−今日の勝利でインカレでは慶應義塾大学と同じブロックに入ることになりました。リーグ戦では連敗している相手ですが、意識するところはありますか?
「マッチアップが酒井選手(慶應大#4)になることが多いんですが、リーグ戦ではファウルが込んで退場してしまったので、インカレに向けて彼に対する守り方を修正しないといけないと思います。何度か抑えることができた場面もあったので、それをずっと続けられるようにしたいです。1人1人がやることをきちんとやれば、勝てないことはないと思うので頑張ります」



◆#3高久 順(法政大・4年・C)

1022takaku−今日の試合の前に既に入れ替え戦へ行くことが決まっていました。その中でモチベーションを保つというのは難しさもあったのでは?
「結果がどうであれ1試合1試合しっかりやっていこうという話しは昨日からしていたんですが、やっぱりちょっと厳しかった部分もありました。特に第1Qはその影響が大きかったように思います。入れ替え戦に向けて最後はいい形で勝ちたかったんですけどね」

−マッチアップが太田選手(日本大#5太田敦也、206センチ)ということで、特に気をつけたところはありましたか?
「僕のプランとしてはまず自分のオフェンスでペースを掴みたかったというか、ファウルを込ませたかったので、スピードを活かしたプレーを心がけました。ただあまりシュートの調子が良くなくてファウルもそれほど貰えなかったので…今週はいまいちでしたね」

−しかしリバウンドなどではチームを救う場面が多く見られたように感じたのですが、いかがですか?
「そうですね、最低限そこだけは自分の仕事として頑張らないといけない部分なので。チームが勝つには僕が毎試合確実にダブルダブルをすることが条件になってくるし、意識して頑張りました」

−ではこのリーグ戦を総括して、個人として成長できた点とチームとして成長できた点を教えてください。
「個人的にはやっぱりリバウンドですね。全体で3位くらいになっていると思うんですけど、2メートルクラスのやつらがいる中でこの結果は自信になりました。サイズがなくてもポジション取りなどで工夫すればいけるんだと確認できましたね。チームとしての収穫は、うまく自分たちの形を出せたときは強いチームにも勝てることが分かったということですね。ただやっぱりうちはメンタル面が弱くて、安定して実力を発揮できない。気持ちさえしっかりしていればこういう結果にはならなかったはずだし、もっと勝てていたと思います。気持ちの重要性というのが改めて分かったというのがこのリーグ戦で1番の収穫ですね」

−後半戦には1年生の信平選手がスタートで使われはじめるなど、下級生の成長を感じた部分もあったのではないですか?
「そうですね、それはあります。スタートでは神津も1年ですけどよくやってくれましたし、他にも深尾、高崎など去年はほとんど試合に出ていなかったメンバーが主力として頑張ってくれました。経験が少なくて大変な部分はありましたけど、いい試合もいくつか出来たのである程度自信にはなりました。あとはもうさっきも言ったように、うちは気持ちだけですね。そこさえしっかりしていればどこが相手でも何とかなるので、入れ替え戦ではチャレンジャー精神を持って頑張りたいです」

−入れ替え戦の話が出ましたが、相手は大東文化大学です。どのような印象をお持ちでしょう?
「竹野(#5・3年・G)を始め、ガード陣に得点能力の高い選手が揃ってますね。なのでそこをどう抑えるかがポイントになってくると思います。トーナメントでもやっているのでなんとなくイメージは沸くんですが、経験を積んでまた違ったチームになっているはずなので、手強いと思います。でもうちの場合、相手がどうこうと言うよりは自分たちがどういう気持ちで試合に臨むかが大事なので、その部分を徹底して頑張りたいです」



◆#5神津祥平(法政大・1年・PF)

1022kouzusuehiro1年生にして、スタメンで14試合出場した。
他の上級生相手にも物怖じせず、
大物ルーキー振りを見せ付けたが
惜しくも結果がついて来なかった。

−入れ替え戦という結果にはなってしまいましたが、神津選手にとって初めてのリーグ戦はいかがでしたか?
「毎週毎週試合があって、その時の調子が悪いときとかもあってプレーに安定性をつけて、来年はがんばります」

−毎週試合があるということは、結果がついて来なかった分、精神的にもきついときもありましたか?
「勝てる試合も何回かあったんで。そういうときは切り替えてやらなくちゃいけないんで」

−1年生でありながら、充分通用しているように思えました。手ごたえはどうでしょうか?
「やっぱ4年生とかとマッチアップすると、まだまだ上手いところが出てくるので。リーグ戦っていうのは色んなチームの上手い人とマッチアップして学べたんで、これからに繋げていきたいです」

−入れ替え戦の相手は大東大ということで、勢いのあるチームだとは思いますが、どのような印象を持っていますか?
「春のトーナメントで一回やったんですけど、その時はガードのシュートが決まって点差広げられて、逆転して勝ったんですよ。なのでガードが上手いって印象があります」

−リーグ戦で課題も見えたと思います。入れ替え戦に向けてどのように繋げますか。
「もっと走るとか、基本的なことを向上させていかないと。基本的なことももう一度やり直していきたいです」
写真:末廣選手と一緒に。

テーマ:バスケットボール(日本) - ジャンル:スポーツ

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