BOJweblog2006

2006年度の大学バスケ界の大会レポート、選手インタビューなどを中心に掲載します。

関東大学リーグ1部 青山学院大学VS慶應義塾大学 Sep,17

青山学院大92(19-27,18-18,23-16,32-25)86慶應義塾大
0917aogaku第1戦、青山学院大学は十八番であるゾーンディフェンスが上手く機能せず、慶應大学#21小林(1年・G)を中心にしたアウトサイドシュート攻勢の前に逃げ切られた。エースガードの#6正中(4年・PG)の復帰など好材料はあっただけに、今日のゲームは1試合を通して、いかにディフェンスを頑張り切るかがポイントとなる。一方の慶應大学も#7竹内(4年・C)が9得点に終わるなど修正点はある。アウトサイドが不調に陥ったときにどう対処するのか。リーグ戦、ともに1敗で迎えた両校の対決は終盤まで見応えのあるものとなった。

試合のレポートと青学大、長谷川監督、正中選手、熊谷選手のインタビューは「続きを読む」へ。

0917syonaka1Q、前日に引き続きマッチアップゾーンで臨んだ青山学院大学。インサイドを固め、慶應大学#7竹内(4年・C)へのパスコースを塞ぐ。しかし慶応大学は慌てることなく#4酒井(4年・F)や#21小林(1年・G)などのガード陣にボールを集めて加点。また、ゾーンの弱点であるリバウンドで優位に立ち、#7竹内がオフェンスリバウンドを次々と奪いバスケットカウントを決める。青山学院大学は#4岡田(4年・G)や#6正中(4年・PG)がアウトサイドから決めるも単発に終わり、リズムが出ない。27−19と慶應大学が8点のリードを奪い1Qを終える。

2Q、青山学院大学がディフェンスをマンツーマンに変えると慶應大学はインサイドを中心に攻め始める。#7竹内を起点に#12小松(3年・G)のレイアップや#15青砥(2年・F)のゴール下が決まりリードを広げる。一方の青山学院大学は、激しさを増した慶應大学ディフェンスにアウトサイドからのオフェンスに頼る形となるが、これが高確率で決まる。#11熊谷(3年・F)や#16小林(1年・SF)が3Pを沈め、一時3点差まで追い上げる。しかし終盤に慶応大学#7竹内にまたもオフェンスリバウンドからのバスケットカウントを決められ、結局差の縮まらないまま45−37で前半を終えた。

3Q、青山学院大学はディフェンスをマッチアップゾーンに戻す。ハーフタイムでの指示通り、スクリーンアウトの意識を徹底させたこのゾーンは、ローテーションも早くなり、前半とは見違えるような効果を発揮。慶應大学はインサイド、アウトサイドともに無理な体勢からのシュートを強いられる。ディフェンスリバウンドを確実に取れるようになった青山学院大学は素早い切り替えでオフェンスにつなげ、速攻を連発。#11熊谷の4連続得点などで2点差に迫る。更に#11熊谷の積極的なペネトレイトが慶應大学ディフェンスのファウルトラブルを誘発。残り3分に慶応大学#4酒井、#21小林が相次いで4ファウルとなりベンチに下がる。オフェンスの核を失った慶應大学を尻目に、青山学院大学は#4岡田のレイアップで1点差にまで迫り3Qを終えた。

0917kosuke4Q、開始30秒で青山学院大学は#4岡田がバスケットカウントとなるレイアップを決め、逆転。ファウルトラブルで3Q終盤から#4酒井、#21小林を欠いたままの慶應大学はここから5分もの間ノーゴールが続き、その間に青山学院大学は一気に攻勢に出る。#6正中が1on1からレイアップやミドルシュート、3Pなどを次々と沈める。ディフェンスでも3Qからの勢いを維持。収縮の早いゾーンで慶応大学オフェンスを全く機能させず、残り7分には#12荒尾(2年・C)が慶応大学#7竹内をブロックし、それを#11熊谷が速攻につなげ7点のリードを奪う。ここで慶應大学は#4酒井と#21小林を同時にコートに戻し巻き返しを図るも、流れは変わらない。青山学院大学#6正中が再び爆発し、自在のオフェンスを披露。3連続得点、2連続3Pなどでリードを20点にまで広げる。しかしここから慶應大学が意地を見せる。オールコートプレスを仕掛け、青山学院大学のオフェンスリズムを崩しにかかり、オフェンスでも残り時間4分を切って#21小林が遠い位置から連続で3Pを決め、6点差までその差を縮める。しかし反撃もここまで。冷静にボールを回し慶應大学の猛追を振り切った青山学院大学が、前日の雪辱を果たして勝利を収めた。


◆長谷川健志監督(青山学院大)
−第1週から勝ちは収めていますが、内容としてはあまり良くないように思います。何が原因とお考えでしょうか。
「自分たちが走ることを忘れているから。今日も離したところは全部走りです。それがないとウチのチームは何もない。バックコートのオフェンスがうまいチームでもないし、1対1がうまい訳でもないし、岡田(#4)と正中(#6)以外はシュートがそんなにうまい訳でもない。それも早い展開に持っていけばノーマークで打てるかもしれないけど、ハーフコートでそれはできない。不得意な方法でやってるからどんどん内容がおかしくなっていっていますね」

−それは正中選手がケガでしばらく練習できなかったのも原因がありますか?
「多少はあると思います」

−松下電器での合宿ではずっとゾーンをやってらっしゃいましたけど、慶應大を意識してですか。
「そうですね。対慶應のための練習です。今日はちょっと良くなかったけどゾーンはうまくいったと思います。トータルで考えれば良かったとは思います」

−ゾーンにしてもマンツーにしても時々ディフェンスの穴から簡単にシュートを打たれている場面が見えます。
「これは個人の責任感の問題。やっぱりアグレッシブに自分のマークマンにやられないという意識が必要なのに、ソフトに守っていたりするので」

−今日は走って勝てましたが、走る意識というのは選手は分かってやれているのでしょうか。
「人間は不思議なもので、ボールがこないと段々走れなくなる。だからどんどん前に出してあげるといいんだけど、走っていてもボールがこなくなると段々走らなくなる。その悪循環です。それが全てブレイクにならなくてもウチにとっては早くボールを出してベースラインに近づけるというのが大事なんですが、徹底できていませんね」

−今日の勝利で少し上向けばいいのですが。
「今日も20点離しても追いつかれるし、まだまだ分かっていない。去年の大屋(大屋秀作・日立)のような40分一生懸命走って頑張る選手や梶(梶原剛)みたいな要所で決められる選手が今年はいない。本当は広瀬や3年生にそういう風に頑張って欲しいと思ってはいますが。今年はリーグの行方もまだ分からない。下位に行く可能性もあるし未知数。これから少しでも上向きにやっていくしかないと思います」



◆ #6正中岳城(青山学院大・4年・G)

0917syonaka2この日31得点。
ケガあけとは思えない鋭い動きで
慶應大を翻弄した。

−今日のディフェンスもゾーンでした。
「昨日と一緒ですね」

−1Qはそれが裏目に出て結構リバウンドを取られてしまいました。
「リバウンドを取る人間が一列になってしまうので、そこで飛び込みでやられましたね」

−ハーフタイムでの修正点はそこでしたか?
「前半は公輔(#7竹内公輔)に点を取られてそこが第1戦とは違うところでした。あのままゾーンをしていく訳にはいかなかったので、マンツーマンに一度戻して。それ以前にリバウンドについてはしつこく言われていたので意識はしていました」

−後半は一瞬マッチアップゾーンのように見えましたが。
「前半と一緒ですけどね。ただインサイドの2人を絞ってマークにつくようにできたので、外回りのマッチアップのカバーにいって、そういうところがうまくいきました」

−正中選手は2試合ともシュートが好調でした。
「たまたま入っただけです。出してもらっている部分で点を取れてよかったと思うし、自分が出ている部分は離されているところが多かったのでこういう結果になって良かったです。それもつないでくれるメンバーがいたから。彼らのおかげです」

−4Qで最大19点が開きましたが、慶應大の小林選手に追い上げられてしまいました。
「得失点も絡んでくるんですが、まずは勝つことが大事。20点近くあけられたということは4Qで自分たちがしっかり走れたということだし、そこは評価したいと思います。それにああいう戦い方でないとウチは勝てないと思いますし。最後のところで点差を詰められたのは甘さだし、これから意識していかなければ。あそこでしっかり勝ちきるには4年生が足をつけてやらないとダメだと思います。

−今日の1勝はそれでも大きいですね。
「先週もいい戦いができなくて、今週も黒星から始まったんですけど、何とか勝てて大きいです。…というのは後に思うことかもしれないですけどね(笑)」

−専修戦の豊富をお願いします。
「自分たちの土俵でやらないとダメだと思います。そうしないとしんどい試合になるし、ストレスもたまる。そこで青学のいいバスケを見せて喜んでもらいたいと思います」



◆#11熊谷宣之(青山学院大・3年・F)
0917kumagai−3Qに追い上げのきっかけとなる4連続得点があって流れを作りましたね。
「走って点を取るのがベンチの指示だったので、とりあえず走っていただけですが(笑)」

−積極的にペネトレイトする姿もめだちました。
「あれが自分の武器ですから。3点も打ちつつ、カットインできっかけをつかんでいく。うまくいってよかったです」

−昨日はそういう場面があまり見られませんでした。
「昨日はキャプテン(#4岡田)が結構シュートが入っていたし、うまいことチームのリズムに絡めない部分がありました。そこをうまく乗っていきたいところなんですが」

−ここ2週、勝っても乗り切れないのはそのせいでしょうか。
「早稲田戦の時もそうで、15点、20点差をつけていたのにそこで攻め気がないのが課題です。岡田さんも『守りにはいるな』と言っているんですが、やられてしまっていますね」

−長谷川監督は3年生が頑張ってくれないと、という話をしていました。
「自分ではあまり言いたくないんですが、春は波があって。それをなくして平均的に点を取って、ディフェンスも頑張ってというのがリーグでの課題です。だから『調子が良かったですね』と言われるのはあまり好きじゃないです(笑)。でも今日はちょっと良かったかな。これを普通にしていきたいと思います」


テーマ:バスケットボール(日本) - ジャンル:スポーツ

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