BOJweblog2006

2006年度の大学バスケ界の大会レポート、選手インタビューなどを中心に掲載します。

第10回日本男子学生選抜最終日レポート July,9

0709kumagai最終日は順位決定戦が5試合行われた。最終日ということもあって会場は観客も多く来場。試合は7〜9位決定戦の中国対北信越が接戦となった他は、予選リーグでの実力がそのまま現れた格好となった。3位以上では下馬評通り関西、関東が九州、東北を次第に圧倒し、勝利を収めた。
写真:ゴール下に切れ込む関東選抜#11熊谷。




3位決定戦・関西対九州、決勝戦・関東対東北のレポート、関東・小松選手、近森選手のインタビューは「続きを読む」へ。


■REPORT■
九州選抜71(17-17,14-21,18-18,22-29)85関西選抜

0709hamada2序盤は#16加納(PF・九州産業大)、#4伊藤(PF・鹿屋体育大)の得点でリードする九州選抜。だが関西も徐々に調子を上げると、試合は接戦の様相を呈す。この日の関西はディフェンスも良く、九州の攻撃を抑えるが、オフェンスではパスミスも出て選抜チームの弱点もかいま見える。1Qを17-17の同点で終え、2Qに入ると#16加納が開始早々連続の3Pを決めてチームを勢いづける。しかし関西も#15立石(PG・京都産業大)の速攻、#4濱田(CF・京都産業大)の得点でリードを許さない。だが、残り5分に入ったところで関西選抜は4連続のファウル。あっという間にチームファウルが5つになってしまう。その隙を逃さず#10朱(C・九州産業大)のゴール下、#16加納の3Pで逆転するが、関西選抜は#9菅谷(C・京都産業大)が#16加納をブロックし、続けてランニングプレーでレイアップを決めると再び逆転。#15立石もスローインをカットして立て続けに得点し、7点差をつけて前半を終えた。

後半もやや関西が押し気味に進める。#5野々口(PG・大阪産業大)のドライブ、#4濱田のスティールからの速攻などが決まり、九州がファウルを重ねる間に一気に点差を開いた。対する九州選抜は#4伊藤、#16加納、#10朱といった主力が得点を返すが、関西の勢いは止まらない。結局3Qも7点差のまま4Qへ入った。九州が序盤のオフェンスをことごとくミス。その反対に関西はパスもよく回り、足を使った攻撃も決まる。九州のディフェンスが甘くなったところから#10遠藤(F・大阪産業大)のシュートなどがよく決まり、九州選抜を引き離していく。九州は最後にタイトなディフェンスを仕掛けてボールを奪うが、追いつくまでには至らず、関西が勝利。3位を手にした。



関東選抜101(28-18,26-16,22-12,25-60)60東北選抜

0709maniwaアップからいいタッチでシュートを決めていた#8横尾(SG・明治大)が最初の3Pを決めると#6高久(C・法政大)が連続得点、#7長谷川もロールでレイアップを決め、出足は好調の関東選抜。東北選抜はその反対に固くなっているのか、なかなかシュートが決まらず、ミスも続く。関東選抜は#8横尾が3本の3P、#4小松(F・筑波大)も粘りなど先発が気持ちよく得点し、一気に点差をつけた。1Q後半に3年生中心のフルメンバーチェンジ。だが足があまり動かず、反対に東北選抜にチャンスを与えてしまう。#4相馬(PG・東北学院大)の3P、#8佐々木(SF・秋田経法大)、#10一戸(SG・東北学院大)のミドルシュートなので勢いをつけると速攻を連発し、残り6分で32-32の同点に追いつく。タイムアウトを取り、再び#4小松、#5阿部(G・東海大)ら4年を入れた関東はディフェンスを厳しくし、相手からターンオーバーを奪ってリズムを取り戻す。#4小松の連続得点や#15嶋田(CF・東海大)、#14真庭(F・日本体育大)も得点を重ね、再び点差を開いて前半を終えた。

3Q、関東選抜は#11熊谷(F・青山学院大)、#9喜多川(PG・専修大)、#13近森(PF・早稲田大)などまた3年中心に戻すと、今度は3年も期待に応えて#11熊谷や#13近森がペイント内にどんどん攻め込んでいく。東北選抜は約4分間無得点になり、自分たちのバスケができない。4Qもそのまま関東選抜が押す。#6高久、#11熊谷、#13近森らが次々バスカンを奪い、順調に得点。残り十数秒98-60となって関東ベンチは#12香川(F・慶應義塾大)に大声援を送る。「打て」とけしかけ、香川が体勢を崩しながらも3Pを決めると総立ちの大喝采。そのままブザーとなり、101-60で関東選抜が優勝した。



◆#4小松昌弘(F・筑波大・4年)

0709komatsu3キャプテンとしてチームをまとめ
最終日は17点の大活躍。
最優秀選手賞を受賞。

−今日は東北と決勝になって、小松選手自身宮城出身ですし、馴染みの選手も多かったのでは。
「そうですね、みんな馴染みみたいな感じでしたね(笑)」

−前日までのリーグ戦を見ると東北はディフェンスもしっかりやってくるチームでしたね。
「昔から(みんな)そうですね。悪いシュートで終わらないというか崩れない。3年生が出て追いつかれて、そういう部分がやりにくそうだったけど、トランジションで詰められたので特に問題ではなかったです」

−小松選手自身は今日はとてもいい活躍でした。外のタッチも良かったですし。
「全然プレッシャーがなかったので気持ちよく打てました」

−キャプテンとしてこのチームをまとめてどうでしたか?
「途中勝負が決まってきた部分で少しだらけてしまって、陸さんや山崎先生に『そういうのでは試合につながらないのでキャプテンとしてしっかりしないとダメだ』と言われてしまいました。キャプテンは今年度が初めてなのでどうしたらいいのかよく分からない部分もあったんですが、他よりへたくそだけどしっかりやろうと心がけていました」

−チームの仲はどうでした?
「4年は4年で仲が良くて(横を阿部選手、長谷川選手が『うそつけ』と笑いながら通り過ぎる)、3年生は3年生でいつも5人がくっついていじりあっているという感じで(笑)すごく雰囲気は良かったです」

−選抜はこれで終わりですが、これからチームに戻って夏の練習も始まりますね。春の筑波はいい面と悪い面と両方あったと思います。
「今日やってて思ったのは強いチームだと思われていても、速攻やセンター、フィジカルで勝てなかったらすぐトントンになる。関東選抜はみんなできる選手ばかりだからいいけど、筑波はもっといろいろな面を磨いてトランジションで攻めて外のシュートを安定して決められるようになっていかなければ。センターはまだ若いし、能力はあるけど考える力は足りない。そういう部分をなんとかしていきたいと思います」

−今年は小松選手にとっては勝負の年だと思います。筑波には頑張って欲しいですね。
「でもチームは安定した力がまだ全然ないんですよ。精神的にも技術的にもまだまだ。いいプレイはできるけど、できなくなった時に何ができるかを個人で考えさせてあげて、考えてもらいたい。そのために自分も言っていかなければなと思います」
写真:最終戦は好調で、ベンチへ戻る時も笑顔だった。



◆#13近森裕佳(PF・早稲田大・3年)

0709chikamori2最終戦では積極的にゴール下へ切れ込み、
11得点を上げた。


−この選抜大会、いかがでしたか?
「面白かったです。いつものチームとやってるのと環境とかも全然違って、試合だけというのもあったし、みんないい人で仲も良かったから4日間すごく楽しかったです。初めての人も多かったけど、そんなに戸惑いもなくやれました」

−今日は積極的にゴール下へ攻めていけていましたね。
「外のシュートがタッチが微妙だったというのがあって。でも相手もそう大きくないし、ゴール下でいけるかなと。そういう仕事をきっちりやった方が貢献できるかなと思ったので」

−ただちょっと2Qでは追い込まれてしまいました。
「あれはちょっと3年生がふがいなかったですね(苦笑)。体が動かなかった」

−3年生で選抜を経験できたというのは良かったのでは?
「デカイですね。こういう環境でバスケをやると今まで見えなかったものも見えてくるし、自分が成長できる場だと思います」

−ではまた来年選ばれることがあったらこの経験を生かせますね。
「そうですね。頑張れると思います。いい経験になりました」



テーマ:バスケットボール(日本) - ジャンル:スポーツ

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